2019/06/03
一般の方へ、西宮市にて「健康ツボ療法」(全日程終了)
【健康ツボ療法】
本日、新元号が発表されましたね。当会からも大切なお知らせがございます。
「国家資格」”鍼灸マッサージ”。その普及活動として標記の講座(参加無料)を5月〜7月にかけて6つの公民館(塩瀬・大社・鳴尾・南甲子園・山口・甲東)で行ないます!
*これは西宮市の事業「公民館活用促進プロジェクト」です。日程など詳細については下記チラシをご覧下さい。


NEWS
2019/06/03
【健康ツボ療法】
本日、新元号が発表されましたね。当会からも大切なお知らせがございます。
「国家資格」”鍼灸マッサージ”。その普及活動として標記の講座(参加無料)を5月〜7月にかけて6つの公民館(塩瀬・大社・鳴尾・南甲子園・山口・甲東)で行ないます!
*これは西宮市の事業「公民館活用促進プロジェクト」です。日程など詳細については下記チラシをご覧下さい。
2019/06/02
2019/06/01
日時:令和元年7月14日(日)10:30~16:00
会場:あかし市民広場(JR明石駅南側すぐ)
2019/05/20
第1回シーズンセミナーは いきいき鍼灸整骨院 白畑 壮一 院長 をお呼びして、小顔矯正や美容鍼灸の実技と講義をしていただきます。白畑代表は、大阪府八尾市と茨木市のいきいき鍼灸整骨院にて自費診療を行っており、現在は治療家育成と骨盤矯正・小顔矯正のセミナーを多く行っておられます。治療院の患者様でも、美容鍼や産後の骨盤矯正などの依頼が多くなっており、現在、美容における鍼灸のニーズが高まっております。基本的な考え方を理解し、現在の 治療技術に応用していく事が今後、大切になってくるのではないでしょうか。お忙しい中ではありますが一人でも多くご参加いただくようお願いいたします。
記
日時:令和元年6月9日(日)10時~13時(受付9時45分から)
会場:さらら仁川北館3階(阪急今津線仁川駅下車)
2019/05/01
定時社員総会のご案内
(公社)兵庫県鍼灸マッサージ師会
(一社)兵庫県保険鍼灸マッサージ師協会
会長 梅木茂樹
記
日 時 : 令和元年5月19日(日) 午前10時より午後3時まで
会 場 : ウィズあかし(明石市生涯学習センター 学習室704)
兵庫県明石市東仲ノ町6番1号 アスピア明石北館8階
会場TEL:078-918-5600
2019/04/27
「陸上・桐生祥秀選手に日本記録を実現させた『鍼灸』のスゴい力」という記事が、講談社「現代ビジネス」のサイトに掲載されています。
陸上の桐生祥秀選手といえば、100メートル陸上競技で日本人初の9秒台という記録を作ったことで有名ですね。
2017年9月9日に、福井市で行われた日本学生陸上競技対校選手権の、男子100メートル決勝でその記録が出ました。
その陰には、鍼灸師である専属トレーナーの後藤勤さんの鍼灸治療によるメンテナンスがあったんですね。
桐生選手のインタビュー記事については、当サイトでもご紹介させていただきました。
こちらも併せてご参照ください。
⇒ 日本陸上競技短距離走 桐生祥秀選手・後藤勤トレーナー インタビュー
桐生選手の今までのご苦労や、鍼灸に対するコメントが印象的ですね。
この記事の中でも書かれていますが、鍼灸治療は西洋医学の補完的な位置づけだったけれども、ここ数年は実験データも蓄積しつつあり、鍼灸は科学的で有効な治療法だと表現されています。
そのことについて書かれている部分を下記に引用させていただきます。
代替医療あるいは補完医療と呼ばれ、西洋医学のサブ的な位置づけに甘んじてきた鍼灸だが、無作為的比較試験(RCT)によるエビデンス(科学的根拠)の積み上げが進み、さまざまな疾患、症候群、不定愁訴に対する有効な治療法としての評価が高まっている。
2018年に公表された国際疾病分類 (疾病及び関連保健問題の国際統計分類; International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD))の第11回改訂版 (ICD-11)では「第26章 伝統医学の病態-モジュールI」として漢方や鍼灸、柔道整復などの伝統医療が新設され、適応する病名と患者の体質を示す「証(しょう)」と診断ルールなど、およそ300項目の記載が決定した。
西洋医療ばかりが重んじられてきた医療の世界に、大きな変革の波が押し寄せている。鍼灸はもはや、“エビデンスに欠ける非科学的な治療法”ではなくなりつつある。
古くからある医療である鍼灸ですが、以前は「はりは痛そう、怖そう、怪しそう」といったイメージがありましたが、最近はだんだんとその秘密が明らかにされつつあるようですね。
先日のNHK番組でも、何度か鍼灸について取り上げられました。
こちらも是非ご参照ください。
⇒ 東洋医学ホントのチカラ~最新科学で迫る鍼灸(しんきゅう)の秘密~ NHK総合テレビ
来年に迫った、2020年の東京オリンピック・パラリンピックですが、その頃にはさらに、鍼灸治療による体のメンテナンスは常識になっていくかもしれませんね。
この記事には、「なぜアスリートに鍼灸が良いか」についても書かれていますので、その点についても興味深いです。
ご参照いただければと思います。
今回の記事の詳細は、講談社「現代ビジネス」のサイトにをご参照ください。
◆講談社「現代ビジネス」 – 陸上・桐生祥秀選手に日本記録を実現させた「鍼灸」のスゴい力
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64419
2019/04/27
健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上正康
井上正康先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という大きな視野で研究されている国際的研究者です。現在、多くの府県師会主催の公開講座で講演され大好評を博しています。ぜひ貴師会でも!
ご連絡は下記URLより。
健康科学研究所HP http://www.inouemasayasu.com/seminar/
自閉症はコミュニケーション能力、社会性、日常行動などが障害される疾患であり、腸炎やアトピー症状を併発することが多い。自閉症の子どもでは特に胃腸障害が多く、慢性の下痢や便秘が健常児より3.5倍以上多い。自閉症が認知されてから僅か60年の間に患者が激増し、現在では世界で約7000万人が罹患していると言われている。第二次世界大戦頃には自閉症患者は1万人に一人程度であったが、1960年には2500人に一人、2000年には125人に一人、2010年には68人に一人となり、過去60年間で40倍も増加している。自閉症は女子よりも男子の方が罹りやすく、現在では全男児の2%以上が罹患している。この調子で増加し続ければ、2050年には家族内で一人は自閉症という非常事態になる。現在、自閉症の治療としては行動療法などが行われているが、その効果は低い。
ところで、帝王切開で産まれた子供は自閉症のリスクが約7倍高いことが以前より知られている。又、妊婦がインフルエンザに罹ると生まれてくる子どもが自閉症になるリスクが約2倍高くなる事も知られていた。最近の研究により、自閉症の子供の腸内細菌叢は健常児のそれと著しく異なり、細菌の多様性や数が乏しく、腸粘膜組織が病原体に攻撃されやすくなっている事が示唆されている。妊娠マウスにウイルスのリボ核酸(RNA)を注射したところ、産れた仔マウスの腸粘膜のバリアー機能が低下して腸内細菌やその代謝産物が血中に入り易く、脳に影響して自閉症様の症状を呈する事が判明した。通常では便中に排泄されるべき代謝物が血中に取り込まれやすくなる病態はリーキーガット症候群と呼ばれている。腸内でビフィズス菌や乳酸菌などが優位であればリーキーガット症候群は起こりにくくなる。胃腸障害を軽減するバクテロイデス・フラジリスを自閉症モデルマウスに与えたところ、腸内フローラが正常化し、腸粘膜のバリアー機能や自閉症様行動も改善された。
自閉症マウスの血中には腸内細菌が産生した4-エチルフェニル硫酸(EPS)と呼ばれる代謝産物が正常値の46倍も多く含まれていた。又、健康なマウスにEPSを投与すると不安行動が増加する。EPSに似た物質のp-クレジル硫酸は腸内細菌によりアミノ酸のチロシンから産生され、体内に取り込まれると心血管系や腎臓などを障害する細菌毒素である。バクテロイデス・フラジリスを腸内移植してリーキーガット症状が改善されたマウスでは血中のEPS濃度も著明に低下する。EPSが自閉症様の症状を誘起することや自閉症患者の血中でもEPSと似た代謝産物が高濃度に検出されてることから、本病態に腸内細菌が関与すると考えられている。
自閉症患者に抗生物質を投与した後に経口的および経肛門的に腸内細菌を移植し、下痢、便秘、腹痛、消化機能や行動障害などが改善されるか否かが解析されている。腸内細菌を移植された自閉症児では、数ヶ月間に渡り消化不良、下痢、便秘、腹痛などが著明に改善され、行動障害も有意に軽減された。移植治療後は腸内細菌叢の多様性も改善し、ビフィドバクテリウム(ビフィズス菌)、プレボテラ属やデスルホビブリオ属の細菌の割合が増加していた。これらの事から、自閉症患者の消化器症状や行動障害が腸内細菌の異常に起因し、腸内細菌移植によりバランスを改善すると症状が軽減する可能性が示唆されている。今後、自閉症患者の新たな治療法として腸内細菌移植が有効な武器になると考えられる。
バクテロイデス・フラジリスの腸内移植によりリーキーガット症状が改善されたが、彼らは長い間医療従事者から“悪玉菌”として敵視されてきた。これまで医学は腸内細菌を善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分類して悪玉菌を目の敵にしてきた。しかし、これは科学としての医学の未熟性を示すものであり、夫々の腸内細菌には特異的な役割や存在意義があり、それらのバランスが健康に重要と考えるべきである。事実、ヒトは彼らの比率が約2:1:7程度の時に最も健康であり、“悪玉菌”も10%程度居なければ身体を正常に保てないのである。ヒトは長年に渡り喜怒哀楽を“腹の虫”のご機嫌で表現してきたが、その実態は腸内細菌のバランスや代謝状態であり、これが胃腸症状や心身の健康に大きく影響してきたのである。チンパンジーと遺伝子的に1.6%しか差がない現代人は、20世紀後半の過剰な清潔感や抗生物質の乱用を改め、文明を適度に享受しながら野性を取り戻す事が必要である。
転載:月刊東洋療法292号
公益社団法人全日本鍼灸マッサージ師会