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2019/07/20

無病息災のお灸「一ツ灸」金沢・高源院で 

「無病息災 あつ~い願い 金沢・高源院で恒例行事『一ツ灸』」という記事が中日新聞のサイトに掲載されています。(中日新聞)

7月1日に、金沢市宝町の曹洞宗高源院で、伝統の「一ツ灸(ひとつきゅう)」が行われました。

膝の部分のお灸をするという行事ですね。毎年夏に、無病息災を願って行われています。

 
高源院の「一ツ灸」は、そのルーツは300年ほど前に遡るそうですね。

富山県氷見(ひみ)市にある曹洞宗・東泉寺御開山(とうせんじごかいさん)の住職が、中風(脳血管障害による麻痺などの病気)にかかり、苦しんでいる時に見た夢に由来するといわれています。

この記事の中では次のように書かれています。一部引用させていただきます。

行事は、東泉寺(富山県氷見市)の住職が夢で仏に「三年続けてきゅうを据えれば、どんな病も救われる」と告げられた伝説に由来する。

 
この「一ツ灸」では、膝の「膝眼(しつがん)」というツボにお灸をします。

場所は、膝のお皿のすぐ下の外側ですね。

鍼灸学校の経絡経穴の教科書では、「犢鼻(とくび)」という部分ですね。

以前は「外膝眼(がいしつがん)」といわれたりしました。

この部分を「三里」と呼ぶいいつたえもあるそうですが、実際の「足三里(あしさんり)」というツボはさらに下にあります。

伝統的に行われているこの「一ツ灸」では、比較的熱いお灸のようですね。

実際には、お灸は熱ければ熱いほど効く、というわけでもありませんので、最近はよりソフトな刺激の温熱灸も取り入れられているそうです。

紙を敷いてお灸の熱を軽減するんですね。

 
お灸を使った伝統的な行事は、「鍼灸net」でも取り上げてきました。こちらもご参照ください。

 ⇒ あじさい祭と ほうろく灸 – 浅草 長国寺にて開催

 ⇒ 病気の予防にお灸「ひとつやいと」富山県高岡市「瑞龍寺」で

 ⇒ 無病息災を祈る「砂灸」行事 – MBSニュース

 
また、お灸が海外で活用されるケースもいくつかご紹介させていただきました。こちらもご覧ください。

 ⇒ アフリカで結核治療の副作用緩和にお灸を活用

 ⇒ 妊娠中のお灸。何それ? (逆子治療) – スペイン

鍼灸が盛んになりつつあるアメリカなどでは、比較的、お灸よりも鍼治療の話題が多いです。

今後は、お灸についても注目される機会があるかもしれませんね。

 
今回の記事の詳細は、下記をご参照ください。

◆中日新聞 – 無病息災 あつ~い願い 金沢・高源院で恒例行事「一ツ灸」
https://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20190703/CK2019070302000262.html

 
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(画像は中日新聞サイトより引用)

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