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お知らせ

2024/04/02

《神戸ブロック臨床研修会》

 令和6年2月23日(金)神戸市立総合福祉センターにおいて、高齢化社会における伝承医学の役割「不老長生と道教思想」をテーマに、ベーネ御影治療院院長 呉光崑(ごう みつる)先生にご講演いただいた。

 今回のテーマ「不老長生と道教思想」は鍼灸を学ぶ以前から関心があったので楽しみにして参加しました。そして期待にたがわず有益な研修会になりました。 講師の呉光崑先生は御本人が言うように「胃の氣」が充実したエネルギッシュな方で、迫力のある波動が伝わりグイグイと惹きつけられ3時間の研修会もあっという間でした。

 前半は講義で「不老」と「長生」のそれぞれの意味を中国伝承医学の観点からわかりやすく解説され、後半は人迎気口脈や九道の脈を切り口に経筋治療の説明、さらには呉先生が普段行われている鍼治療の一部を見せていただきました。

 講義も実技もそれぞれ素晴らしく学ぶところも多かったのですが、最も印象に残りかつ呉先生の訴えたかったことと推察されるのは、資料にあった「傷寒論」の序文の精神だと思いました。「医術の研究に心をそそがず、自らの身を養生しない」、当時から現代に至るまで軽佻浮薄な風潮に対して「医」に関わる者として肝に銘じておきたいことだと思います。そのために「古典」に立ち返り学ぶことの大切さも感じています。

 今回も内容の濃いとても充実した研修会でした。講師の呉先生、そして毎回充実した研修会を企画運営して下さるスタッフの皆様、ありがとうございました。

【報告者 一般:脇岡望文】

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