2026/01/19
兵鍼会報260号(2025年12月発行)
【夏期大学講座2日目参加レポート】
報告者:西宮 杉 輝章
会場:神戸市産業振興センター 会議室802、803号室
講演1 午前10時30分から12時00分
「基礎からまるっと解説 鍼通電療法概論」
株式会社メディカルアート 代表 坪井良寛先生
坪井先生は京都府亀岡市で「物理療法」を中心とする施術所を開業されています。低周波鍼通電療法を行いながらその使用法の確立、また製品の普及拡大に取り組まれています。今回の公演では鍼通電療法の原理、また各社から販売されている機器について解説いただきました。
具体的には鍼通電の機器5つを取り上げて、チャンネルの数や電源、出力方式の違い、また波形や出力パターンの変更ができるかどうかなど、機械を選ぶ際の参考になることを詳しく説明いただきました。
低周波鍼通電療法の目的は、電気刺激で筋の収縮をおこし循環を改善したり、またコリをほぐすといったことですが、それに加えて内因性のオピオイドを誘発して鎮痛を行うことが知られています。
刺激の周波数が50~100ヘルツといった高頻度刺激の場合は鎮痛効果の発現が早く、その効果の持続時間が短い。一方、 25ヘルツの低頻度の場合は鎮痛効果発現までの時間が遅いけれど、効果の持続時間が長いそうです。最近ではこれらを組み合わせた「スイープモード」が搭載されているものがあって、早い鎮痛効果とその持続が一度にできる装置もあります。
今回紹介された製品の価格は3万円台から高いものは14万円くらいで、当然価格の高いものが多機能ではありますが、その機能を全て使いこなすのはとても無理ですので、自分の施術にあった製品をゆっくりと考えて決めるのがよいのではないかと思いました。
講演2 午後1時~2時30分 実技2時40分~3時30分
「フェムテックと東洋医学そして低周波鍼通電療法 女性の身体に寄り添う、新たな統合ケアのかたち 」
学校法人呉竹学園 臨床教育研究センター マネージャー 船水隆広先生
船水先生は日本フェムテックマイスター協会の理事をされているということもあって、今回は特に女性を取り巻く様々な体の不調と鍼灸施術という話題を中心にお話をいただきました。
例えば月経に伴う諸症状の改善。加齢に伴って骨盤底筋が緩むことによって起こる様々な症状、また女性に限りませんけれども睡眠に関すること、腰痛に関することなどについての解説と、そして後半は実技ということでご講演をいただきました。
まず月経に伴う症状の改善に関しては、やはり腹部のツボ「子宮」や「帰来」に鍼をして通電をするといった方法、また三陰交と陰陵泉を結んで通電を行うといった治療法をご紹介いただきました。
また実技では、女性のかたに模擬患者になってもらって、下肢や腹部、また頭部への鍼通電療法。また先生の得意とするテイ鍼を用いた施術をご紹介いただきました。
何しろ先生はたくさんの芸能人の方に施術したりとか、多くの学会で要職を兼任されていたり、国連を始め世界各国で講演したりといった非常に多岐にわたるご活躍をされているので、そのお話を聞くだけでもこの時間があっという間に過ぎたと言う印象です。
今回の学術講演会では「鍼通電療法」がテーマでして、坪井先生も船水先生も鍼通電に関する話題を中心にご講演をいただきました。私も使っておりますけれども、普段は設定を変更するといったことがあまりなく、いわばワンパターンの使い方なんですけども、今回の講演を聞いて私が持っている機械でもまだまだ幅広く応用ができるんだなと言うことを実感して、早速今日からの施術に使っているところでございます。
ただ鍼通電療法はあまり東洋医学ではなくて、むしろ西洋医学的です。したがって鍼灸師でなくても、例えばお医者さんも最近は過当競争なので、患者さんの集客に鍼通電療法に目をつけるところも現れるでしょう。患者さんをベッドに寝かして鍼を刺してスイッチを入れるだけだから、それほど先生の手間を取らせないし、効果は抜群で喜ばれるということで、どんどんこの分野に参入してくるかもしれません。すると我々鍼灸師の住む森が壊されてゆくわけです。
そこで我々鍼灸師としては、ただ筋肉の硬いところとか痛いところに鍼を刺して電気を流すんだといったことではなくて、あくまでも経絡経穴を考えた施術をする。その基本的な部分を譲らなければですね、鍼通電療法も鍼灸師の森として残していけるんじゃないかと思いました。
★受講状況(トータル77名)
★夏期大学講座2日間、10単位取得者
今年度、取得された21名の方をご紹介します。
・会場受講 17名 (50音順)
天野 豊(姫路) 板垣陽子(神戸) 井上和哉(神戸) 上田敦士(神戸)
小川結子(神戸) 賀内進一(北播磨) 賀内淳一郎(北播磨)木俣明芳(姫路)
木村慎一(神戸) 杉 輝章(西宮) 高野好美(神戸) 中村芳貢(加古川)
西田大祐(神戸) 船曵育子(神戸) 松本研吾(神戸) 山下小百合(姫路)
山本裕子(神戸)
・アーカイブ受講 4名
網内誠地(西宮) 大前貴子(西宮) 長島幸司(姫路) 水口貴成(西宮)
《令和7年度夏期大アンケート集計結果報告》
○1日目 回答者数:22名
1.回答者概要
(所属)
*兵庫県鍼灸マッサージ師会会員:13名
*養成施設や専門学校の教員または学生:5名
*一般:2名
*その他の鍼灸マッサージ業団体所属:1名
*無回答:1名
(性別)
*男性:11名 *女性:9名 *無回答:2名
(晴盲)
*晴眼者:8名 *視覚障害者(弱視):5名 (全盲):4名 *無回答:5名
(年齢層)
*70歳以上:3名 *60歳代:4名 *50歳代:5名
*30歳代: 1名 *20歳代:2名 *10歳代:1名 *無回答:6名
2.講座の満足度
(午前の講座)
*大変満足:9名 *満足:8名
(午後の講座)
*大変満足:12名 *満足:7名
3.満足した点(主な意見)
(午前の講座)
*基礎医学や生理学を復習でき、分かりやすい解説で理解が深まったという意見が多数ありました。
*鍼治療の効果を裏付ける研究内容が興味深かったとの声が寄せられました。
*説明が聞き取りやすく、進行が適切だった点も評価されています。
(午後の講座)
*講師の実体験に基づいた症例やアプローチが非常に勉強になったという意見が多く見られました。
*実技が分かりやすく、明日からの臨床に取り入れやすいと好評でした。
*鍼通電療法(パルス治療)など、新しい知識や技術を学べた点が満足に繋がりました。
4.改善点・ご要望
(視覚障害者への配慮)
*「実技の際に、講師に経穴(ツボ)や施術部位を言葉で説明してほしい」という具体的な要望がありました。
*「全く視覚のない方にも理解しやすい工夫があれば尚よかった」という意見も寄せられました。
(資料・内容)
*「もう少し治療穴(の紹介)があれば有難かった」との声がありました。
5.今後取り上げて欲しい内容
*伝統鍼灸、漢方医学
*不妊鍼灸
*脳梗塞による麻痺の回復を助ける方法
*精神医学(西洋医学的治療法との比較など)
*鍼灸に「+α」となるようなテーマ(漢方、精神医学など)
6.講座を知った媒体(複数回答あり)
*月刊東洋療法、兵鍼会報、月刊情報mam: 8名
*兵庫県鍼灸マッサージ師会ホームページ: 6名
*学校の掲示板・ダイレクトメール: 3名
*本会会員の紹介: 2名
*その他(業務上、他のウェブサイトなど): 3名
○2日目 回答者数:15名
1.回答者概要
(所属)
*兵庫県鍼灸マッサージ師会会員:7名
*その他:4名
*養成施設や専門学校の教員または学生:3名
*上記以外の有資格者団体:1名
(性別)
*男性:6名 *女性:9名
(晴盲)
*晴眼者:5名 *視覚障害者(弱視):2名 (全盲):2名 *無回答:6名
(年齢層)
*70歳以上:2名 *60歳代:3名 *50歳代:7名
*40歳代 :2名 *無回答:1名
2.講座の満足度
(午前の講座)
*大変満足・満足: 11名
(午後の講座)
*大変満足・満足: 15名
3.満足した点(主な意見)
(午前の講座)
*鍼通電療法(パルス治療)の基礎知識(周波数、パルス幅など)が非常に分かりやすかったという意見が多数ありました。
*様々な低周波治療器の機能一覧が、機器購入の参考になったと評価されています。
*講師の講義がテンポ良く、聞き取りやすかった点も好評でした。
(午後の講座)
*フェムテックや女性疾患に関する内容が、臨床にすぐに活かせる実践的なものだったと、特に女性の患者を診る機会の多い受講者から高い評価を得ました。
*講師の情報量の多さや、興味深い話術で、あっという間に時間が過ぎたと感じる受講者が多くいました。
*実技が非常に参考になり、特にモデルとして直接施術を体験できたことは貴重な経験だったとの声が寄せられました。
4.改善点・ご要望
*時間配分: 午前の講座で、時間の都合上スライドの説明が省略された箇所があり、「モードの説明などをもう少し詳しく聞きたかった」という意見がありました。
*資料の配慮: 弱視の受講者から「見やすいように資料をデータで提供してほしい」という要望がありました。「資料の文字をもう少し大きくしてほしい」という声もありました。
5.今後取り上げて欲しい内容
*マッサージをテーマにした講座
*パルス治療(より実践的な内容)
*婦人科疾患
*五十肩(肩の構造など基礎から)
*長野式岐子先生の治療法
6.講座を知った媒体(複数回答あり)
*本会会員の紹介:6名
*兵庫県鍼灸マッサージ師会ホームページ:4名
*月刊東洋療法、兵鍼会報、月刊情報mam:2名
*学校の掲示:2名
*講師のSNS:1名
【第24回東洋療法推進大会in石川参加報告】
9月28日(日)・29日(月)の2日間に亘り「第24回東洋療法推進大会in石川」が金沢東急ホテルにて盛大に開催された。
28日は開会30分前には到着予定であったが「予定は未定と」よく言ったもので、予定していた神戸駅8時出発の新快速に乗ったが、京都駅のホームで不審物が見つかり、確認作業のために大阪駅で約3時間足止めを食らってしまった。
後でわかったことだが、1万人以上に迷惑を掛けた元凶は「温水洗浄便座」との事だった。誰がそんなものを置いていったのか、私が想像するには海外旅行者が優秀な日本の温水洗浄便座をお土産に買って帰ろうとして置き忘れたのではないのかと思った。
何れにしろ迷惑なことである。
よって、会場到着は開会から約2時間半後となった。
我々は、2時過ぎに金沢東急ホテルに到着した後、早急に受付を済ませ会場入りしたところ、県民公開講座(2)特別講演「令和6年能登半島地震の地域医療再生と支援 ~JMAT活動を通じて~」の講題で、石川県医師会 JMAT調整本部長/石川県医師会 理事 齊藤典才(さいとう のりとし)先生の講演中であった。
講演は終盤で、石川県防災計画改定のお話をしており「行政や危機管理室との連携、災害マニュアルの見直し、何処の避難所に誰がいるのか?等の把握」の必要性があると話しておられた。
最後に、今回は全国の方から多くの支援をいただいたので、南海トラフ直下地震が起きた場合は、助けに行く思いがあると締めくくられた。
つづいて、県民公開講座③(ディスカッションが行なわれた。)
ここでは、能登半島地震が起きてから支援や支援者支援を行なうにあたっての流れや苦労した話しを実際に現場で活動された方々や前の講師である斉藤医師からそれぞれの立場で報告並びに感想を述べられた。
内容は主にJMAT(日本医師会災害医療チーム)やディーマット、DSAMの活動報告であった。
次に菅万希子先生による特別講演「フェムテック-伝統的医療技術と最先端のAI技術の融合による女性の健康 問題を解決」を拝聴した。
昨年より、更年期障害を筆頭に女性特有の症状について施術者と患者様を対象に施術前後のアンケートを全国から集め、AIを活用し結果から原因を割り出し、誰にでも簡単に治療効果の高い経穴の選択が出来るアプリを作成したとのこと。
このアプリの基本は、人と人を繋げるツールであり、施術前後の状態を数字で入力することでAIがその状態をわかりやすくイラスト化したり、施術記録として保存が出来、またデータを沢山集めることでエビデンスの構築に繋がるようなことを話されていた。
・フェムテックとは道であり、目的ではない。
・フェムテックは女性を健康にする具体的なアプローチ。
・ウェルビーイングは、女性患者だけで無く、鍼灸師のためのものでなければいけない。
等々の持論を述べられていた。
初日最後の講演は、往田和章保険委員長による「令和8年度 あはき療養費の料金改定に向けて」を拝聴した。
最初にマイナ保険証取り扱いに対する厚労省からの協力金の締め切り日やその金額について話された。
つづいて、令和8年度あはき療養費改定について、先日行なわれた実務者協議の内容について報告があった。
・あはきの施術に関して抜本的改正の予定はない。
・あはき業は7割が個人事業主であり、賃上げ対象ではない。
・一方、療養費改定率は基本的に上がっていく方向で議論されている。
・勤務されているあはき師より、個人事業主の方が圧倒的に所得が少ない。
・マッサージの同意書に関しては医師の指示書に近い扱いになっている。(外部委託)
・鍼灸の同意書について、医師が認めた場合に限り、「医師の管理下に置いて鍼灸の併用を認める」という事にして欲しいとお願いしている。
・鍼灸療養費不支給の一番多いものは、ロキソニン等の痛み止めが出ていること。
・・・若干の質疑応答があり終了した。
翌29日は、北川裕基組織・将来ビジョン等検討委員長を座長におき、業務執行理事をパネリストとしてシンポジウムが開かれた。
○会員減少にどう歯止めをかけるか?
・スーパースターが一人現れたら若い世代に興味を持ってもらえるのでは?
・業界アピールになるのでは?と、埼玉県師会で映画撮影(来夏公開予定)
・SNSの活用、情報共有
・危機意識の共有
○会員増強対策としてターゲットを4つに分けて考える
・現会員のモチベーションの維持
・資格を持っているが入会されていない方への働きかけ
・専門学校や学生へのアプローチ
・高校や大学など将来の担い手をターゲットに置く
○収入を上げるには?
・機能訓練指導員として介護業界へ参入
・健康予防でエイジフレンドリ参入
○売り上げに関するアンケート回答
・売り上げ20万円/月 以下が25%
・売り上げ50万円/月 以下が75%
※あはき業はこんなもんだと現状で満足しているのではないか?
※若い有資格者は開業への意識が薄い
等々パネリストの先生方や会場から提案や意見があった。
最後の講演は、「続・広告ガイドラインと無免許問題」をテーマに、森孝太郎法制委員長を座長に置き、シンポジウム形式で昨年に引き続き厚生労働省 医政局医事専門官 栁田 聡(やなぎた さとし)氏より厚労省の現状報告を話していただいた。
今年2月に発出されました広告ガイドラインについての詳細な説明があった。
・自治体への働きかけ
・Web広告での考え方
○ホームページの実態調査
・300件中85%が広告不可能な掲載
(診療時間・休診日・各種保険取り扱い)など
・適応疾患や料金については95%以上の掲載
・あ・は・き・柔整以外の施術方法を掲載している・・・約30%
(スポーツトレーナー、理学療法士、機能訓練指導員、カイロプラクティック等)
・施術者の経歴や技能の掲載・・・約40%
・施術所とわかりにくい屋号で多かったのは○○堂
等々かなり細かくチェック項目を分け、それぞれのパーセントを算出し紹介されていた。
※上記の実態調査は東京都開設の施術所を無作為に選んだもので、ガイドラインが発出される前のデータとのこと。今後発出ごとの比較も行ないたいと言っておられた。
感想としては、Web掲載はまだ法的にはセーフではあるが、広告ガイドラインに照らし合わせると、筆者も含め大多数の施術所が守れていないようである。
○あはき師、柔整師の認知度調査(3,500人)
・ 若い方ほど認知度が低く、高齢者になると7~8割の方に認知されている
・全体的に、資格が必要だと知っている・・・60%弱
・あはき、柔整が国家資格である事を知っている・・・35.5%
※詳細につきましては東洋療法369号(11月1日号)をご覧ください。
【加古川ツーデーマーチ報告】
11月8日(土)/9日(日)の2日間に亘り、第35回加古川ツーデーマーチが開催された。スタッフ7名、ベッド5台でウォーカーに対し「はり・マッサージ」を行ないました。初日は天気も良く多くのウォーカーにご利用いただきましたが、2日目は未明より雨天となり施術の方は中止とさせていただきました。
よって、今回は初日のみの報告とさせていただきます。
報告者:藤井カンナ
今回加古川ツーデーマーチに初めて参加しました。
前回は小野ハーフマラソンに参加しました。
今回は鍼灸担当でしたが、ほとんどマッサージ希望でした。
マラソンの時と違ってケガしてる人が少なかったです。
最終90人くらいだったのでしょうか。
混雑時でも他の先生方は真剣に施術しておられ、それを見るだけでも勉強になりました。
膝が痛い方への施術が良くなりませんでしたが、マッサージや鍼灸がこういうものだと、知ってもらえるいい機会なんだと感じました。
いつも利用してる患者さんもいれば、今回鍼灸初めて利用する方もいました。
マラソンの時と、歩く時の疲れ方が全然違うんだなと思った1日でした。
参加者: 7名
鍼 灸:12名
マッサージ・ストレッチ:85名
【地区だより】
《にしのみや市民祭り報告》
開催日 令和7年10月25日(土) 11時~18時 (集合9時30分)
今回は会員からの提案で「耳鍼体験」をしようということで、「お灸」と「テニスボールマッサージ」とあわせて3つの柱で展開いたしました。
この催しに合わせて(株)セイリン様より「こりスポッと」のサンプルを200個提供いただきました。こりスポッとは鍼ではないので今回のようなイベントでも安心して使えますし、直径が9ミリと小さいので耳ツボに貼るには適しています。スタッフには普段耳鍼を活用している人、していない人がありましたが、祭りの開始前にお互いで練習したりしてみんなうまく貼れるようになりました。こりスポッとを左右の耳の「神門」に貼って、全身のバランスを整えますと説明を加えました。
しかしお灸に関しては、事前の申請で「お灸体験」と明記して承認されているにもかかわらず、当日になってブースでは火気厳禁と言われてしまったため、せねふぁ(株)様よりいただいた「せんねん灸の奇跡」300個は体験としては使えず、説明書を添えてお配りすることといたしました。
またそれに加えて毎年恒例の「テニスボールマッサージ」の体験として、テニスボールを配りながらボールを使ったマッサージの説明書を配布いたしました。
特に「耳鍼」はブースの前を通る人の興味をあつめ、多くの人が耳鍼希望ということで来られました。年齢層、男女比もおおかた満遍なく来られたように思います。
施術をうけていただいた方には当会のパンフレットをお渡しして、鍼灸マッサージの啓蒙、会の宣伝も大いに行いました。夕方になって雨が降り始めましたが、それまでに予定していたことはほぼ実施できたと思います。
各メーカ様、浜甲子園テニススクール様には、今回も多くのご支援をいただきました。今後も引き続き啓蒙活動に取り組んでまいります。
報告者:西宮 杉 輝章
参加者:6名 (施術数:はり170名 マッサージ40名)
《西宮地区講習会報告》
報告者:西宮 杉 輝章
日時 令和7年11月16日(日曜日)
15時〜17時
場所 関西盲人ホーム昭和寮
講師 水口貴成 (はり・きゅう マッサージ ケアスマイル)
演題 「頭痛に対する超音波エコーを活用した鍼治療」
水口先生は普段の施術に超音波エコーを活用されています。また神戸市立盲学校での教員もされているので、今回は頭痛に関する解剖学的・生理学的な解説と実際にエコーを使って頸部への鍼治療を行う実技を紹介いただきました。
まず前半はパワーポイントと手元資料を用いて、頭痛の分類や分類別の治療法、治療薬剤の紹介。また薬剤の副作用のことなど、詳細に解説いただきました。
後半では実際に超音波エコーの機械を使って、頸部の筋肉や筋膜の様子、またそこを通っている大後頭神経を推測して鍼を打つ方法などをご紹介いただきました。
超音波エコーでは特に筋膜の様子が白いウエハースのように観察できます。鍼はエコーには写らないのですが、鍼を刺入して筋膜のウエハースが変化する様子で鍼先の位置を確認することができます。そうやって狙った部位に正確に鍼を刺入して施術の効果を高めていることがわかりました。
エコーはとても高価でしかも使いこなすにはかなり修練をつまなければならないようで、各自が簡単に導入することは難しいとも思いましたが、こういった最新の機器を使った施術もこれからは取り入れてゆかなければならないなと、そう感じました。
新しい施術技術を目の当たりにすることができ、とても勉強になりました。
《姫路地区講習会報告》
報告者:佐藤暢彦
11月16日(日)午前10時30分より姫路市民会館5階第1教室にて、特定非営利活動法人はりま総合福祉評価センター理事長の河原正明(かわはら まさあき)先生より講演していただきました。先生は小児麻痺を患いお体が不自由な中で認知症の啓蒙活動をされています。また、主に精神疾患福祉や障害者福祉の分野でご活動をされています。
■認知症サポーター制度
2005年に厚生労働省がこの制度を開始して今年で20年ほどが経ち、約1500万人ほどが受講することになった。開始当初は100万人を目標としていたが、現時点で15倍ほどの規模に成長した。姫路市だけでも約5万人以上の方が受講している。
この制度は、認知症について正しく理解し、偏見をもたず、認知症の人や家族を温かく見守る応援者として、職場や地域等で自分のできる範囲で活動することであり、認知症に関することを自分自身の問題と捉え、友人や家族等周囲の人に学んだ知識を伝えたり、認知症の人やその家族の気持ちを理解しようと努めたりすることも、認知症サポーターとしての活動である。
■認知症について
一言で言えば『認知機能が低下する』病気である。さまざまな原因により脳が病変し、正常発達した知能が低下し、日常生活に支障が出ている状態をいう。他者の手助けがないと自立して生活することが困難である。
主な症状としては『中核症状』と『周辺症状』に分けられる。
『中核症状』には、記憶障害、見当識障害、失認、失語、失行、実行機能障害などがあり、認知機能そのものの低下が起こる。
『周辺症状』は、これらの原因によって引き起こされる心理的・行動的な症状で、抑うつ、徘徊、幻覚、妄想、暴言・暴力などがある。
認知症の原因にはいくつかの型があり、大きくは次のように分けられる。
- アルツハイマー型(これは認知症の60パーセントを占める)
- 脳血管疾患型
- レビー小体型
- 前頭側頭型
- その他
■記憶に関して、老化と認知症の違い
若い時:簡単に物事が覚えられる。
老化:物事を覚えるのに手間がかかる。
認知症:物事を覚えられない。
認知症進行:覚えていたことを忘れる。
例えば、認知症がかなり進んでいる人が食後経ってから「ご飯を食べていない」と言うのは、本人にとってはその食事をした体験そのものが記憶から抜け落ち抹消されているために、本当にまだ食べていないことになっているからである。
■認知症を理解するための九つの法則
認知症の人達は
1.『行動や体験そのものを忘れる』
2.『身近な人に対して強く出る』
3.『不利なことは認めない』
4.『症状はまだらに現れる』
5.『出来事は忘れても感情は残る』
6.『強いこだわりを持つ』
7.『強い反応が返ってくる』
8.『ほとんどの症状は理解できる』
9.『認知症は老化の速度が速い』
この中で、私たちは5番目の『認知症を患っている人は、出来事は忘れても感情は残る』ということを理解しておくのが特に重要である。認知症を患っていても、しっかり感情を持って生きているということを忘れてはいけない。
■認知症に対する接し方
1.『驚かせない・急かさない』
2.『自尊心を傷つけない』
3.『目線を合わせ、穏やかに話す』
4.『話をよく聞く・共感する』
5.『否定しない・責めない』
6.『安心感を与える』
7.『無理に思い出させようとしない』
8.『具体的に、わかりやすく伝える』
その中でも、まずこの3つを大切にする。『驚かさない』『否定しない』『押しつけない』ことである。要するに決して馬鹿にせず、認知症患者の自尊心を傷つけないことが大切である。このように認知症の方への対応が分かると、全ての人に対して優しく接することが出来るようになる。
参加者:20名(内訳:会員12名 一般8名)
【保険部からのお知らせ】
◆施術所の移転手続きについて◆
先日、施術所移転に伴う手続きの不備により、受領委任による保険申請が継続できない事例が発生いたしました。
つきましては、施術所の移転手続きに関する注意点を以下の通りご案内いたします。
1. 保健所への届出
管轄市町村の保健所へまずご連絡のうえ、廃止および開設の届出を行ってください。
・保険申請を継続するためには、以下の条件を満たす必要があります。
『移転前の施術所から引き続き移転後の施術所で同じ患者の施術を行う場合等であって、保健所へ届け出た廃止の日と開設の日が大きく(2週間程度)離れていない場合』
(厚生労働省 平成30年12月27日事務連絡より抜粋)
2. 近畿厚生局への届出
受領委任を取り扱う場合は保健所への届出後、速やかにお手続きください。
・以下の場合には、継続して保険申請が出来なくなります。
『申出の書類の提出が大きく遅れる場合(保健所への開設の届出をしてから、2週間程度を超える場合など)、継続とせず、申出の書類の受付年月日を受領委任の取扱いの開始日(承諾年月日)とする』
(厚生労働省 平成30年12月27日事務連絡より抜粋)
この場合、施術管理者研修「研修終了証」の写しの添付が必要となります。
※なお、施術所の住所変更と同時に他の変更(施術所名称変更など)を行うと、「研修終了証」の写しの添付が必要となりますのでご注意ください。
ご不明点やご質問がございましたら、事務局までお問い合わせください。
兵庫県保険鍼灸マッサージ師協会 事務局
TEL:078-926-0801
=会員情報=
7月21日からの入会者 0名
7月21日からの退会者 2名
11月15日現在会員数 217名
【事務局からのお知らせ】
<年末年始休業のお知らせ>
恒例のことですが、当事務局は下記の通り年末年始を休業させていただきます。何かとご不便をおかけしますが、宜しくお願い申し上げます。
休業日:12月27日(土)~1月4日(日)
【寄贈ありがとうございました】
副会長 天野 豊 様
小学生時代から集めてこられた記念切手をたくさんご寄付いただきました。
長年大切にされてきた品を事務局のためにご提供いただき、深く感謝申し上げます。
◇◇編集後記◇◇
暑かったはずの長い夏が嘘の様に忘れさられ、来るべくして寒い冬がやってきました。冬の食べ物と言えば「お鍋」「おでん」が代表的ですよね。我が家の一番人気のお鍋はキムチ鍋の素と豆乳鍋の素をブレンドした物です。一度試してみてください。
今号ご紹介するレシピは、お鍋でもおでんでも無く、あの中華の達人「陳建一」の父「陳建民」が日本に広めた「麻婆豆腐」です。
私は山椒(サンショ)が苦手なので、お好きな方はお好みで追加してください。
‘材料’ 2~3人前
絹漉豆腐・・・2パック 白ネギ・・・・1本
豚肉・・・・・200g ニンニク・・・1欠片
生姜・・・・・1欠片 サラダ油・・・大さじ1杯
豆板醤・・・・小さじ1杯 水・・・・・・200ml
酒・・・・・・大さじ1杯 濃い口醤油・・大さじ2杯
砂糖・・・・・大さじ1杯 牡蠣油・・・・小さじ1杯
胡麻油・・・・小さじ1杯 片栗粉・・・・大さじ1杯(大さじ2杯の水で溶く)
‘作り方’
1.ニンニク・生姜をおろし、白ネギはみじん切り、豆腐はさいの目、肉は細切れに切っておく。(絹漉豆腐は崩れやすいので木綿でも良い)
2.フライパンを熱し、サラダ油・ニンニク・生姜・豚肉・豆板醤を入れ炒める。
3.酒・濃い口醤油・砂糖・水を入れ沸騰させる。
4.豆腐・白ネギ・牡蠣油を入れひと煮立ちしたら火を止める。
5.水溶け片栗粉を回し入れ、豆腐が崩れない様に混ぜながら火を付ける。
6.しっかり沸騰させ、とろみが出たら胡麻油を加え火を止める。
7.お皿に盛り付けお召し上がりください。
※いつも目分量で作っているので分量は目安です。
※今回の写真は、白ネギの代わりに玉ねぎを粗く切ってかさ増ししています。
※玉ねぎを使う場合は、2番のお肉と一緒に炒めてください。
広報部長 天野 豊
【発行所】 公益社団法人 兵庫県鍼灸マッサージ師会
一般社団法人 兵庫県保険鍼灸マッサージ師協会
〒673-0018 明石市西明石北町3丁目8番15号
TEL (078)-926-0801 FAX (078)-926-0802
mail info@mam-hyogo.or.jp
https://www.instagram.com/hyogokenahaki?igsh=cW5qNmg2N2k4NzRq&utm_source=qr
【発行者】会長 賀内進一 【編集担当者】広報部長 天野 豊
