2026/01/20
《第12回小野ハーフマラソン2025》
令和7年12月7日(日)第12回小野ハーフマラソン2025が開催された。今年の参加人数は過去最大の約4,800人で、お天気も良く日中15度まで気温が上がり小春日和となった。
スタッフ7名、ベッド6台を用意し、寒い中ランナーが来るのを身体を暖めながら待っていた。11時頃になって動き始めたと思ったら、2時半に終わるまでノンストップであった。ピーク時の待ち時間も20分ほどだったので上手く回せたと思うが、服を脱ぐ間も無く、天気が良かったのが災いして、テント内が温室となり途中でストーブを切った物の暑くて気分が悪くなったほどだった。
ランナーの状態は比較的故障車は少なかった物の、練習無しでいきなり走った人や自己記録を狙って無理をした人にちらほら下肢の痙攣が見られた。利用されたランナーのほとんどが、「身体が軽くなった」「動きが良くなった」「痛みが和らいだ」等、評判も上々だと感じた。
昨年までは端っこの方でブースを出していたが、今年の活動場所は中央近くでよく目立ち、去年も参加したがマッサージのブースが出ていることを知らなかった人も数名来られていた。
来年3月15日に「かがわマラソン2026」が開催される層で、香川県鍼灸師会から2名ランナーとして参加され、見学がてら賀内会長と色々話しをされた後施術を受けられ、ビデを撮影をされていた。会長の話しによると、鍼灸師会と鍼灸マッサージ師会と合同で活動されるとの事。
参加された会員の皆様、本当にお疲れ様でした。願わくば、ボランティア参加されたことのない会員様にもこう言った事業にに出てきていただければとても良い経験になる事と思いますので、お一人でも多くのご参加をお待ちしております。
今回の施術数は86名(鍼11名、灸4名、マッサージ71名)でした。
【報告者 姫路地区:天野豊】


2026/01/20
《たるみ生き活き保健福祉フェア》
1.事業の目的
本事業は、地域住民の健康増進および健康意識の向上を目的として、鍼灸マッサージの効果や役割を広く知っていただくために実施したものである。
体験施術を通じて、日常生活で抱える身体の痛み・不調に対する理解を深め、セルフケアや適切な治療選択につなげる機会とすることを目的とした。
2.実施内容
- 日 時: 令和7年11月28日(金)9時~15時
- 会 場: 垂水区役所レバンテ2番館
- 担 当: 神戸鍼灸マッサージ師会
● 内 容:
- 鍼灸体験
- マッサージ体験
- 健康相談(主訴・既往歴の確認、生活指導 等)
3.受付集計結果
① 受療者数(施術別・性別)
(人)
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はり・きゅう
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男 5
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女 11
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マッサージ
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男 11
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女 12
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合計
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男 16
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女 23
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② 施術経験の有無
(無回答1人あり) (人)
③ 年代別集計
(無回答1人あり/マッサージ男性) (人)
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年代
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はりきゅう
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マッサージ
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合計
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30代
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男 0 女 1
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男 2 女 0
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3
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40代
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男 0 女 1
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男 1 女 0
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2
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50代
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男 0 女 3
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男 1 女 0
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4
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60代
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男 2 女 1
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男 1 女 3
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7
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70代
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男 3 女 4
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男 3 女 7
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17
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80代
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男 0 女 1
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男 2 女 0
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3
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90代
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男 0 女 0
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男 0 女 2
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2
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4.参加者の主訴・既往歴の傾向
① 主訴(多かった症状)
- 肩こり
- 頸のこり
- 腰痛
- 膝痛
- 背部痛
- 手足の冷え
- めまい・耳鳴り など
特に 頸肩部の筋緊張や慢性的な腰痛 の訴えが多く、日常生活での慢性症状の蓄積がうかがえた。
② 既往歴・服薬
- 高血圧
- 糖尿病
- 高脂血症
- 心疾患
- 膠原病
- 骨粗鬆症
- 甲状腺疾患
など、生活習慣病を中心に多岐にわたる既往歴がみられた。
服薬では降圧薬・糖尿病薬・コレステロール薬などが多かった。
5.アンケート結果(概要)
体験後のアンケートでは、以下の傾向がみられた。
- 満足度が高い回答が多数(「とても良い」「良い」が多くを占めた)
- 「また受けたい」「ぜひ受けたい」など、再体験希望が強い
- 「鍼が向いていると教えてもらった」「気分が若くなった」などの
ポジティブなコメントが寄せられた
全体として、鍼灸マッサージに対する信頼と期待が高いことが確認できた。
6.考察
本フェアを通じて、運動器症状を中心とする慢性不調を抱える参加者が多く、
鍼灸マッサージへの関心は非常に高い ことが明らかとなった。
既往歴・生活習慣病を有する参加者も多く、安全性に配慮しつつ施術・説明を行うことで、参加者からの信頼向上にもつながった。
地域における健康課題の改善に貢献する取り組みとして、今後も定期的な体験会および健康相談の実施が望まれる。
【報告者 神戸地区:小川結子】


2025/12/04
《第35回 加古川ツーデーマーチ》
令和7年11月8日(土)9日(日)の2日間に亘り、第35回加古川ツーデーマーチが開催された。スタッフ7名、ベッド5台でウォーカーに対し「はり・マッサージ」を行ないました。初日は天気も良く多くのウォーカーにご利用いただきましたが、2日目は未明より雨天となり施術の方は中止とさせていただきました。よって、今回は初日のみの報告とさせていただきます。
今回、加古川ツーデーマーチに初めて参加しました。
前回は小野ハーフマラソンに参加しました。
今回は鍼灸担当でしたが、ほとんどマッサージ希望でした。
マラソンの時と違ってケガしてる人が少なかったです。
最終90人くらいだったのでしょうか。
混雑時でも他の先生方は真剣に施術しておられ、それを見るだけでも勉強になりました。
膝が痛い方への施術が良くなりませんでしたが、マッサージや鍼灸がこういうものだと、知ってもらえるいい機会なんだと感じました。
いつも利用してる患者さんもいれば、今回鍼灸初めて利用する方もいました。
マラソンの時と、歩く時の疲れ方が全然違うんだなと思った1日でした。
施術者7名、受療者97名(鍼灸12名・マッサージ&ストレッチ85名)
【報告者 神戸地区:藤井カンナ】


2025/12/04
《第50回にしのみや市民祭り》
開催日 令和7年10月25日(土) 11時~18時 (集合9時30分)
今回は会員からの提案で「耳鍼体験」をしようということで、「お灸」と「テニスボールマッサージ」とあわせて3つの柱で展開いたしました。
この催しに合わせて(株)セイリン様より「こりスポッと」のサンプルを200個提供いただきました。こりスポッとは鍼ではないので今回のようなイベントでも安心して使えますし、直径が9ミリと小さいので耳ツボに貼るには適しています。スタッフには普段耳鍼を活用している人、していない人がありましたが、祭りの開始前にお互いで練習したりしてみんなうまく貼れるようになりました。こりスポッとを左右の耳の「神門」に貼って、全身のバランスを整えますと説明を加えました。
しかしお灸に関しては、事前の申請で「お灸体験」と明記して承認されているにもかかわらず、当日になってブースでは火気厳禁と言われてしまったため、セネファ(株)様よりいただいた「せんねん灸の奇跡」300個は体験としては使えず、説明書を添えてお配りすることといたしました。
またそれに加えて毎年恒例の「テニスボールマッサージ」の体験として、テニスボールを配りながらボールを使ったマッサージの説明書を配布いたしました。
特に「耳鍼」はブースの前を通る人の興味をあつめ、多くの人が耳鍼希望ということで来られました。年齢層、男女比もおおかた満遍なく来られたように思います。
施術をうけていただいた方には当会のパンフレットをお渡しして、鍼灸マッサージの啓蒙、会の宣伝も大いに行いました。夕方になって雨が降り始めましたが、それまでに予定していたことはほぼ実施できたと思います。
各メーカー様、浜甲子園テニススクール様には、今回も多くのご支援をいただきました。今後も引き続き啓蒙活動に取り組んでまいります。
参加者:6名 (施術数:はり170名 マッサージ40名)
【報告者 西宮地区:杉 輝章】


2025/10/20
《令和7年度 夏期大学講座2日目》
会場:神戸市産業振興センター 会議室802、803号室
講演1 午前10時30分から12時00分
「基礎からまるっと解説 鍼通電療法概論」
株式会社メディカルアート 代表 坪井良寛先生
坪井先生は京都府亀岡市で「物理療法」を中心とする施術所を開業されています。低周波鍼通電療法を行いながらその使用法の確立、また製品の普及拡大に取り組まれています。今回の公演では鍼通電療法の原理、また各社から販売されている機器について解説いただきました。具体的には鍼通電の機器5つを取り上げて、チャンネルの数や電源、出力方式の違い、また波形や出力パターンの変更ができるかどうかなど、機械を選ぶ際の参考になることを詳しく説明いただきました。低周波鍼通電療法の目的は、電気刺激で筋の収縮をおこし循環を改善したり、またコリをほぐすといったことですが、それに加えて内因性のオピオイドを誘発して鎮痛を行うことが知られています。刺激の周波数が50~100ヘルツといった高頻度刺激の場合は鎮痛効果の発現が早く、その効果の持続時間が短い。いっぽう2 5ヘルツの低頻度の場合は鎮痛効果発現までの時間が遅いけれど、効果の持続時間が長いそうです。最近ではこれらを組み合わせた「スイープモード」が搭載されているものがあって、早い鎮痛効果とその持続がいちどにできる装置もあります。今回紹介された製品の価格は3万円台から高いものは14万円くらいで、当然価格の高いものが多機能ではありますが、その機能を全て使いこなすのはとても無理ですので、自分の施術にあった製品をゆっくりと考えて決めるのがよいのではないかと思いました。
講演2 午後1時~2時30分 実技2時40分~3時30分
「フェムテックと東洋医学そして低周波鍼通電療法 女性の身体に寄り添う、新たな統合ケアのかたち 」
学校法人呉竹学園 臨床教育研究センター マネージャー 船水隆広先生
船水先生は日本フェムテックマイスター協会の理事をされていると言うこともあって、今回は特に女性を取り巻く様々な体の不調と鍼灸施術と言う話題を中心にお話をいただきました。例えば月経に伴う諸症状の改善。加齢に伴って骨盤底筋が緩むことによって起こる様々な症状、また女性に限りませんけれども睡眠に関すること、腰痛に関することなどについて解説と、そして後半は実技ということでご講演をいただきました。まず月経に伴う症状の改善に関しては、やはり腹部のツボ「子宮」や「帰来」に鍼をして通電をするといった方法、また三陰交と陰陵泉を結んで通電を行うといった治療法をご紹介いただきました。また実技では、女性のかたに模擬患者になってもらって、下肢や腹部、また頭部への鍼通電療法。また先生の得意とするテイ鍼を用いた施術をご紹介いただきました。何しろ先生はたくさんの芸能人の方に施術したりとか、多くの学会で要職を兼任されていたり、国連を始め世界各国で講演したりといった非常に多岐にわたるご活躍をされているので、そのお話を聞くだけでもこの時間があっという間に過ぎたと言う印象です。今回の学術講演会では「鍼通電療法」がテーマでして、坪井先生も船水先生も鍼通電に関する話題を中心にご講演をいただきました。私も使っておりますけれども、普段は設定を変更するといったことがあまりなく、いわばワンパターンの使い方なんですけども、今回の講演を聞いて私が持っている機械でもまだまだ幅広く応用ができるんだなと言うことを実感して、早速今日からの施術に使っているところでございます。ただ鍼通電療法はあまり東洋医学ではなくて、むしろ西洋医学的です。したがって鍼灸師でなくても、例えばお医者さんも最近は過当競争なので、患者さんの集客にの鍼通電療法に目をつけるところも現れるでしょう。患者さんをベッドに寝かして鍼を刺してしてスイッチを入れるだけだから、それほど先生の手間を取らさないし、効果は抜群で喜ばれるしということで、どんどんとこの分野に参入してくるかもしれません。すると我々鍼灸師の住む森が壊されてゆくわけです。そこで我々鍼灸師としては、ただ筋肉の硬いところとか痛いところに鍼を刺して電気を流すんだといったことではなくて、あくまでも経絡経穴を考えた施術をする。その基本的な部分を譲らなければですね、鍼通電療法も鍼灸師の森として残していけるんじゃないかと思いました。
【報告者 西宮地区:杉輝章】

【報告者 西宮地区:杉輝章】
2025/09/16
《令和7年度 夏期大学講座1日目》
2025年7月13日にウィズあかしで夏期大学講座が行われました。
午前の部、「消化器疾患と自律神経の関係ー鍼灸治療のメカニズムー」についてが開催されました。現代人が多く抱えているストレス。
そのストレスは脳腸関係に影響を及ぼし、機能性消化器疾患を誘発する。その治療に鍼灸治療が有効であると科学的研究によってエビデンスが紡がれている事は鍼灸師にとってとても良い事です。もっと、鍼灸の治功理論が構築される事で他業界の先生方とも連携が取りやすくなると思います。

午後の部では、明治東洋医学院専門学校の谷口先生の講演がありました。懐かしい気持ちで講演を受けておりました。(卒業生だったので)
前半の講演では、今はあまりアイシングをせず、圧迫のみだと現状に目から鱗でした。(完全に知識不足でした)
後半の実技では、消炎鎮痛治療として大腿部に良導絡調整器をパルス100Hzに繋ぐ方法、それの単鍼、経絡上のツボとの組み合わせなど、低周波治療器(パルス)の使い方を勉強することができました。鍼灸師のスポーツ分野への更なる進出が期待できる内容でした。

今回の講座ではチラホラ学生さんの参加も確認できました。講座内容、告知方法によっては既存会員さんだけでなく、新規の方の参加も見込めると思いますので師会の方々には期待します。このような機会を提供頂いている師会には感謝しております。今後も鍼灸師の知識、技能向上のためにも開催して頂きたいです。
【報告者:西宮地区 菅哲也】
2025/07/24
《神戸地区講習会》
開催日時:令和7年(2025年)6月22日(日) 13:30~16:30
会場:神戸市立長田区文化センター会議室2
〒653-0038神戸市長田区若松町5丁目5-1
講師:CoCo美漢方 田中友也 先生
講題:薬膳・漢方薬の基礎とクライアントへのアドバイスと実際~SNSの活用法なども含めて~
去る令和7年6月22日(日) 13時30分より約3時間に渡り「薬膳・漢方薬の基礎とクライアントへのアドバイスと実際~SNSの活用法なども含めて~」との演題でCoCo美漢方の田中友也 先生をお迎えしてご講演をいただきました。今回は座学のみの講習会でしたが、情報量が多く、あっという間の3時間でした。
ご講演では普段、田中先生が行なっておられる健康相談業務について症例も交えながらお話いただきました。その中で、漢方薬の処方を決めるための診断法についてもくわしくご説明いただきました。漢方薬店では大部分が問診で一部舌診などを行なっている店舗もあるようですが、とにかく患者の話を聞くことが大切だとおっしゃっていました。また、後ほどお話いただく薬膳の知識についてもその患者に必要と思われる内容をおつたえしているとのことでした。健康相談業務はカウンセリングの要素もあり、患者の話を聞くことが重要であるという点は我々施術家にも共通するところだと想います。
また、田中先生ははり師、きゅう師の免許をお持ちで学ばれた養成施設の臨床室にお勤めの時期があり、その経験から漢方薬処方と鍼灸の特徴、相違点について感じられたことをお話されていました。鍼灸は筋肉などに症状がある場合に即効性があり効果的であるのに対し、貧血など物質的に不足しているものを補うのは難しい。それとは逆に漢方薬では補うことについては鍼灸より得意である、と。双方に得手不得手があり、それぞれがそれぞれを補う関係にあり、協力しあえる業界になって欲しいし、そうなるべきだともおっしゃっていました。日本では資格制度の関係からも鍼灸マッサージと漢方薬処方は別の視覚が必要ですし、開業するにはそれぞれの施設要件などもあり、中医師や韓医師のように鍼灸と漢方薬処方を鍼灸マッサージ師や薬剤師や登録販売者はダブルライセンス保持者で施設要件が整っていない限り、同時に行うことは難しいのが現実です。そのような現状を考えると、それぞれの業界がもっと連携できるような仕組みを構築する必要があるのではないでしょうか。
薬膳については体質や季節などに応じた食材を接種することでお体の基礎の部分が整えられ、お体の状態が底上げされます。さらに鍼灸マッサージや漢方薬などをプラスすることで更にお体の状態が整っていくということで食事指導も大切なことです。今回、ご提示いただいた資料もとても参考になると想いますので、受講された方にはヒビの臨床に役立てていただければと想います。
今回はご提示いただいた資料の量が膨大でしたので、予定していたディスカッションタイムは取れませんでしたが、大変、有益な講習会になったと想います。ご講演いただいた田中先生、受講された先生方、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
【報告者 神戸地区:井上和哉】