2024/03/02

月刊東洋療法359号

月刊東洋療法359号(電子ブック版)

月刊東洋療法359号(PDFカラー版)(2.82MB)
月刊東洋療法359号(PDF白黒版)(2.81MB)

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目次

1  マイナ保険証のオンライン資格確認について
2  生涯研修 理事長表彰者報告
3  令和5年度 認定訪問マッサージ実技講習会
4  能登半島地震 災害支援ボランティア募集
5  契約のトラブルに巻き込まれないために―消費者契約法―
6  Dr.タコのちょっとエッセイ ウイルスと宇宙戦争
7  FOCUS
8  中医学コラム(3)
9  医者いらず 健康長寿処方箋(121) 「WHO脱退宣言」
10 月刊東洋療法 隔月刊行へ変更のお知らせ
11 災害に関する県民公開講座【岡山】
12 インフォメーション 研修会・イベント開催予定
13 令和6年度 行事カレンダー(予定)
14 協同組合ニュース
15 編集後記

*****

以下本文

1 マイナ保険証のオンライン資格確認について

 令和6年4月より、受領委任払いをおこなう柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の施術所等でオンラ
イン資格確認(資格確認限定型)が開始されます。オンライン資格確認とは、マイナンバーカードを用いて、患者の保険資格の
情報を確認する仕組みです。施術所等の端末(パソコン・タブレットに接続した市販の汎用カードリーダー、スマートフォン、
タブレット)を用いて患者のマイナンバーカードを読み取り、患者の保険資格情報をその場で確認できます。
  以下、手順を簡単に紹介します。

(1)施術所等向け総合ポータルサイトにて新規ユーザー登録をしましょう
 施術所向け総合ポータルサイト(以下「ポータルサイト」)にアクセスし、「新規ユーザー登録」をしましょう。 ※QRコー
ドあり

(2) マイナ資格確認アプリをダウンロードしましょう
・App Store
・Google Play
・Microsoft Store ※各QRコードあり

上記サイトから社会保険診療報酬支払基金が提供する「マイナ資格確認アプリ」をダウンロードし、インストールしましょう。

(3) ポータルサイトにおいて利用開始申請をしましょう
 なお、ポータルサイトでは、1)ポータルサイトのユーザー登録手順書、2)オンライン資格確認(資格確認限定型)の利用
開始申請手順書、3)マイナ資格確認アプリのセットアップと使い方、4)資格確認限定型オンライン資格確認等システムク
イックガイド等が案内されており、今後も順次情報を更新していく予定となっています。
 また、オンライン資格確認(資格確認限定型)の導入(パソコン・タブレットに接続する汎用カードリーダーやモバイル端末
の購入)に対して、41,000円を上限に実費補助される予定で、この申請手続きもポータルサイトからおこないます。
【問合せフォーム】※QRコードあり
【コールセンター】0800-080-4583
(月~金8時~18時・土8時から16時・祝日除く)

2 生涯研修 理事長表彰者報告

 生涯研修実施要領に基づき、令和4年度(公財)東洋療法研修試験財団理事長表彰を45名に贈られましたので、ご紹介いた
します。(学術委員会)

●1回目表彰者 計13名
佐賀県師会    木塚 つるみ(キヅカ ツルミ)、松本 剛(マツモト ツヨシ)、美根 博子(ミネ ヒロコ)
富山県師会    山口 大揮(ヤマグチ ヒロキ)、山田 和成(ヤマダ カズシゲ)
岩手県師会    佐藤 茂(サトウ シゲル)
宮城県師会    渡邊 春男(ワタナベ ハルオ)
山形県師会    菊地 司(キクチ ツカサ)
東京都師会    鈴木 孝宜(スズキ タカノリ)
福井県師会    吉中 善弘(ヨシナカ ヨシヒロ)
静岡県師会    原野 金弥(ハラノ キンヤ)
大阪府師会    是永 裕次(コレナガ ユウジロウ)
愛媛県師会    浦川 亜矢(ウラカワ アヤ)

●2回目表彰者 計10名
大阪府師会     坂田 実夫(サカタ ジツオ)、髙濵 剛(タカハマ タケシ)
東京都師会     成田 卓志(ナリタ タカシ)
神奈川県師会    荒川 隆(アラカワ タカシ)
石川県師会     西田 裕美(ニシダ ヒロミ)
岐阜県師会     松尾 将典(マツオ マサノリ)
広島県師会     佐々木 健二(ササキ ケンジ)
山口県師会     林 和俊(ハヤシ カズトシ)
徳島県師会     高島 弘和(タカシマ ヒロカズ)
鹿児島県師会    有村 孝香(アリムラ コウカ)

●3回目表彰者 計17名
福島県師会    相樂 清子(サガラ キヨコ)、鈴木 利夫(スズキ トシオ)、平栗 辰也(ヒラグリ タツヤ)、矢吹 賢治(ヤブキ
ケンジ)
富山県師会    河合 由昭(カワイ ヨシアキ)、北 虎哲(キタ コテツ)、宮西 和男(ミヤニシ カズオ)
埼玉県師会    尾野 彰(オノ アキラ)、髙野 広行(タカノ ヒロユキ)
石川県師会    豊島 清史(トヨシマ キヨフミ)、宮川 巖幸(ミヤカワ ミネユキ)
大阪府師会    堀井 僚子(ホリイ リョウコ)、萬田 逸蔵(マンダ イツゾウ)
愛媛県師会    浦川 武之(ウラカワ タケシ)、佐藤 佳孝(サトウ ヨシタカ)
青森県師会    藤田 啓介(フジタ ケイスケ)
徳島県師会    森 智美(モリ トモミ)

●4回目表彰者 計4名
福岡県師会    要 信義(カナメ ノブヨシ)、中村 暢通(ナカムラ ノブユキ)
岩手県師会    佐々木 忠久(ササキ タダヒサ)
茨城県師会    伊藤 徳也(イトウ ノリヤ)

●5回目表彰者 計1名
島根県師会    金山 守夫(カナヤマ モリオ)
(敬称略)

3 令和5年度 認定訪問マッサージ実技講習会開催
【写真:講義風景】

 令和5年度 認定訪問マッサージ講習会・認定機能訓練指導員講習会(実技講習)が、令和6年2月3日・4日に東京医療福祉
専門学校で対面およびオンデマンド配信で開催された。
 実技講習の内容は、訪問医療マッサージの現場で求められる身体機能評価として、関節可動域検査(ROM-T)、徒手筋力検査
(MMT)、日常生活動作(ADL)の 1) 目的 2) 測定方法 3) 注意事項について座学、実技。マッサージ実技・機能回復訓
練・片麻痺訓練では 1)起居動作訓練 2)体位交換と良肢位 3)移乗動作訓練 4)立位(りつい)歩行訓練 5)応用歩行訓
練 6)変形徒手矯正法 7)マッサージ法についての座学・実技がおこなわれた。
 認定訪問マッサージ講習会の講師は臨床経験豊富な理学療法士の先生方で、多くの書籍の執筆もおこなっている東京慈恵会医
科大学 医学部医学科リハビリテーション講座准教授の中山 恭秀(なかやま やすひで)先生、くわばらクリニックリハビリテー
ション科の清水 孝悦(しみず たかよし)先生、東京医療福祉専門学校の松村 天裕(まつむら たかひろ)先生、わしみや治療院
の讓矢 正二(ゆずりや まさじ)先生の4名であった。
 認定機能訓練指導員講習会の講師は当会会長代行の長嶺 芳文(ながみねよしふみ)先生で高齢者の体力測定について講義いた
だいた。
 参加者からは、検査での留意点が実践例からの説明でわかりやすかったことや、視覚障害に対する配慮が大変ありがたかった
こと、実際の臨床での疑問に対して質問でき大変有意義な講義と実技の内容であったとの声が聞かれた。
 受講者は講習会受講での単位取得の他、期限内に3症例の報告書を提出し審査に合格することで認定される(認定証は5年間
有効)。
 主催は(公社)全日本鍼灸マッサージ師会をはじめとする関連7団体がまとまり運営する東洋療法将来研究会。主催者から
は、本講習会の趣旨は、今回の講習を受講することで、共通のフォーマットによる報告書が作成でき、地域包括ケアシステムに
おいて医師や訪問マッサージに係わる医療・介護関係者との連携を深めることが出来るよう学んでほしい旨のコメントがあっ
た。
 今後さらに認定者数を増やし全国に認定者を広めるよう令和6年度(12回目)の講習会を11月23日・24日(基礎講
義)、令和7年2月1日・2日(実技講習)、どちらも東京医療福祉専門学校にて開催予定である。今後、会報およびHPから
のアナウンスに注目してほしい。
                                     (報告:認定訪問マッサージ実行委員会)

4 能登半島地震 災害支援ボランティア募集

 元旦の能登半島地震発生から約2か月が経過していますが、いまだ断水地域や、倒壊した家屋の撤去、道路の修復、仮設住宅
の設置などインフラ整備も遅々として進んでいません。被災者も被災者を支える支援者や復旧に従事している工事関係者も心身
共にかなり疲弊しています。
 災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会(DSAM)では、各地での支援者支援、1.5次避難所(※)等の活動をおこなっていま
す。今までの活動をFBにあげています。そして災害支援ボランティア3月分の募集をおこなっています。活動曜日は基本的には
週末。派遣先は「いしかわ総合スポーツセンター(金沢市)」での避難者支援、「奥能登の珠洲市役所、輪島市役所」での支援
者支援です。但し応募しても派遣先の状況により希望に応えられないことがありますがご了承ください。
                                                (災害対策委員会)
・FBのDSAMのページ(活動報告が載っています ※QRコードあり)
・3月のボランティア募集 ※QRコードあり

5 契約のトラブルに巻き込まれないために -消費者契約法-

  顧問弁護士 井上 雅人(いのうえまさと)

 今回は契約トラブルについてお話をしたいと思います。私たちは日々の生活の中で様々な契約をしています。スーパーやイン
ターネットなどで買い物をするのも契約ですし、家を買ったり借りたりするのも契約です。また、診療や鍼灸マッサージの施術
を受けたり、介護サービスを受けたりするのも契約です。契約を結ぶとその契約内容に従って契約当事者に権利と義務が発生し
ます。例えば、売買契約の場合は、物を売る・買うという契約なので、契約が成立すれば、売主には物を引き渡す義務と代金を
請求する権利が、買主には代金を支払う義務と物の引渡しを求める権利が発生します。仮に売主が物を引き渡したのに買主が代
金を支払わなかった場合は、督促されて裁判になることもあります。また、取り決めた代金に加えて支払が遅れたことに対する
損害金を請求されることもあります。役務やサービスを提供する契約の場合には、それを受ける側には、サービス等を受ける権
利とその代金を支払う義務が発生します。
 このような権利義務が発生するのは、契約をする・しないは個人の自由な意思によって決めることができるという前提がある
ので、契約した以上は当事者双方が合意内容に拘束されることになるからです。もっとも、錯誤や詐欺、強迫によって契約をし
てしまった場合には、その契約を取り消すことができます。この取消は民法で規定されていますが(95条、96条)、具体的
にどのような場合がこれに該当するのかまでは記載されていません。また、日常生活の中で行う契約は、消費者という立場で事
業者と契約する場合が多く、両者の間には情報の質や量に大きな違いがあったり、交渉力に大きな差があったりするため、消費
者が不利な契約を結んでしまうことがあります。そのために、消費者がおこなう契約のトラブル防止、不当な契約からの救済や
保護を目的とする「消費者契約法」があります。この法律は2001年4月に施行され、その後も様々な契約形態に対応できる
ように改正されてきました。令和4年にはオンラインビジネスの急増と超高齢社会への対応などから比較的大きな改正があり、
令和5年6月から施行されています。
 不当な契約からの救済・保護という点で、消費者契約法は、1)不当な勧誘によって結んでしまった契約は後から取り消せる
こと、2)消費者の利益を不当に害する契約条項を無効とすること、3)事業者に必要な情報提供などをする努力義務を課すこ
と等を規定しています。
 1)は、事業者の不当な勧誘によって、消費者が誤った情報をもとに契約してしまった場合などです。「不当な勧誘」には、
消費者の「誤認」と「困惑」があります。
 まず、誤認による契約には(ア)不実の告知、(イ)断定的判断の提供、(ウ)不利益事実の不告知の3類型があります。
 (ア)は、重要な事柄について事実と違う説明がされたことによって契約してしまった場合です。例えば、スポーツクラブの
会員契約をするにあたり、クラブに設置されている屋内プールは入会して1か月後には利用できると説明を受けたにもかかわら
ず、実際には契約の時点でプールの完成が大幅に遅れていて入会の1年後にしか利用できない状況であった場合です。
 (イ)は、不確かなことを確実だと説明して契約させる場合で、例えば、特別な運用をしているので年10%の利益は必ず確
保できます、絶対に損はさせませんなどと説明して金融商品を販売するような場合です。
 (ウ)は、そのことを知っていれば契約しなかったといえるような不利益な事柄を事業者が告げなかった場合です。例えば、
 中古車の販売で、性能の良い点ばかりをアピールして、大きな事故歴があることを告げられずに契約してしまった場合です。
 次に、「困惑」による契約には以下の類型があります。
 (a)突然訪ねてきたセールスマンに、「今から出掛けるので」と言って退去を求めているにもかかわらず、商品の説明を
延々と続けるなど強引に居座って契約させる〔不退去〕
 (b)事業者の店や事務所などで勧誘された消費者が、もう帰りたいと言っているのに強引に引き留めて契約させる〔退去妨
害〕
 (c)就職セミナーなどで、このセミナーを受けておかないとどこにも就職できないなど消費者の不安をあおって契約させる
〔不安をあおる告知〕
 (d)デート商法などで消費者が恋愛感情等の好意の感情を抱いていることを利用して契約させる〔好意の感情の不当な利
用〕
 (e)認知症により判断力が著しく低下してきた消費者が健康に大きな不安を抱いているのを知りながら、健康飲料を毎日飲
まなければ認知症が更に進行するおそれがあると告げて売りつけるなど、加齢や心身の故障によって判断力が低下している人
が、生計、健康その他の事項に関し、現在の生活維持に過大な不安を抱いていることを知りながら、その不安をあおって、契約
を結ばなければ今の生活の維持が困難になる旨を告げて契約させる〔判断力の低下の不当な利用〕
 (f)あなたの病気は悪霊のせいで、この壺を買わないと悪霊を除去できないなどと消費者の不安をあおって契約させる〔霊
感等による知見を用いた告知〕
 (g)わざわざ遠方からきたのに契約しないなら交通費を支払ってもらうなどと、契約前であるのに消費者から強引に損失補
償を請求して契約させる〔契約締結前に債務の内容を実施等〕
 (h)着物を着る機会が少ない高齢者等に対して、それを知りながら何十着もの着物の購入を勧誘して契約させるなど消費者
にとって分量や回数などが多すぎる場合〔過量契約〕
があります。これらに加えて、昨年6月に施行された消費者契約法の改正では、新たな「困惑」類型が追加されたので、次号で
 引き続き説明していきたいと思います。

6 Dr.タコのちょっとエッセイ 「ウイルスと宇宙戦争」

 「インフルエンザの季節になりました」と書きかけ、もうこれは通用しないと感じました。今季は例年よりも早い流行です
し、新型コロナウイルス感染症は季節に関係なく流行の波が襲ってきているのですから。先日、休日夜間急患センターの当番で
したが、開始前に玄関前に10人以上の患者さんが列を作っていらして驚きました、ほとんどが発熱の患者さんでした。
 人類の歴史は古代から感染症との闘いでした。しかし近代以降、公衆衛生の向上、抗菌薬やワクチンの開発によって患者が激
減したことから、1967年には“感染症は終わった”と米国の医務長官が発言したほどだったのです。
 しかしながら、1970年以降、野生動物由来と考えられるSARS、MERSなど、新しい感染症(新興感染症)が次々に出現し
てきました。この発言の間違いは今日の新型コロナやインフルエンザの感染状況を見れば、言をまちません。
 人口の過密化と高速大量輸送を背景として、一度病原体の都市への侵入を許してしまえば、かつてのスペイン風邪のように、
密集した人々の中で感染伝播を繰り返し、それが拡散して国境を越えた世界規模の流行(パンデミック)が起こってしまう。
 それは了解できるとしても、一方では現代科学、最新医療の前にあまりにお粗末な対応ではないのかと、ウイルスの発生源、
ワクチンや治療薬をめぐって、陰謀論も含めてさまざまな議論が発生しています。
 さて、スピルバーグ監督がトム・クルーズと組んだ「宇宙戦争(War of the World)」という映画があります。H.G.ウェルズ
の原作のリメイクで、ストーリーも有名でしょうか。
 結局(ネタバレです)、異星人を倒し人類の滅亡を救ったのは、近代兵器でも特攻でもなく、地球上に存在したバクテリア
(ウイルス)であった、という物語なのです。
 新型コロナやインフルエンザの脅威を前に、現代人が感じているジレンマを解き明かすと、この皮肉と近い所に落ち着きそう
です。
 心臓の筋肉も再生しようかという現代医学、弾道ミサイルすら迎撃しようかという最新防衛システム、そういったもので守ら
れているかに見える自身の健康や安心も、風邪のまえにはいたって古風で「ワクチン接種をして、あとはうがいと手洗い、マス
クをして三密回避」を繰り返しているのです。それもワクチンを打っても感染しないとは言えない、重症化を防ぐ効果はあるか
も、と言われたのでは。
 むろん科学技術が無意味だといっているのではありません、未来には全ての病気を治し、予防できる時代が来るのかもしれま
せん。ただもともとヒトの体は、折れた骨や切れた神経すら自らの力だけで修復する力を持っていることを忘れてはならないと
思うのです。最近はアキレス腱断裂も手術しない方がきれいに直るという話を外科医に聞きました。イギリスではエイズの自然
治癒例が報告されています。
 さらには、古来からの日本食、例えば納豆や魚を多く摂る食生活が動脈硬化に予防的に作用するため、心筋梗塞などの発症か
ら守っていると言われています。このような食生活の重要さも、新型コロナの感染や重症化予防に関係しているという報告もあ
るのです。
 そういえば、映画の中の象徴的なワンシーン。手に刺さったとげを無理に抜いてあげようとする父親に「自然にからだが押し
出されないよう、人間本来が持つ自然な免疫のありかたをもう一度思い出す頃合いでしょうか?
 みなさんも身体の自己治癒力に磨きをかけようではありませんか?さても、この発想すら頭でっかちな抵抗の一つなのかもし
れませんけどね。
+++++
Dr.タコ
昭和40年生まれ、慶應義塾大学医学部卒。田んぼに囲まれたふるさとで診療する熱き内科医。

7 FOCUS コンプライアンス(compliance)

 コンプライアンス(compliance)とは、「法令遵守」のことを指し、企業や個人が法令や社会的ルールを守ることを意味しま
すが、現代のコンプライアンスは、法令に限らず、社会における決まりや倫理全般に背かないことを指します。コンプライアン
ス違反例としては・ ハラスメント・過労問題・内部情報の漏えい等があります。
 医療現場では「患者さんが治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受ける」ことを意味し、医師や薬剤師の指示や指導の通り
に患者さんが正しく服薬できていれば「コンプライアンスが良好」といった表現がされます。 また、○○(まるまる)日まで安
静にする、飲食はしないといった行動制限を守るかどうかもコンプライアンスに含まれます。
                                     (広報IT委員 中川 紀寛 なかがわとしひろ)

8 中医学(ちゅういがく)コラム(3)

北京中医薬大学国際学院名誉顧問・名誉主任 梅野 弘樹(うめのひろき)

 梅野(うめの)先生は、北京に本拠地を置く世界中医薬学会連合会常任理事として、日本での中医学普及に努めておられま
す。「黄帝内経(こうていだいけい)研究会」(毎週)、「中医学講座」(隔月)だけでなく、令和6年からは「太極拳教室」
も始められる予定です。
連絡先:shiga-skm-shikai@leto.eonet.ne.jp
電話:(077)526-4199・(077)523-4114

 般若心経(はんにゃしんぎょう)はいう。「空を理解して実践すれば苦から逸脱することができる」と。しかし我々は「空」
を正確に理解せず、既成概念に縛られているから、いつまで経っても苦がついて回って苦しんでいるのだ。中医学はいう。「気
を理解して実践すれば病から解放される」と。しかし人体は「気」が支配しているにもかかわらず、「気」の存在に気付かず、
目で見える肉体の異常ばかりを追いかけるから、いつまで経っても治癒しないのだ。
 般若心経にとって最も重要な部分は「色即是空 空即是色」(しきそくぜくう くうそくぜしき)だと書いたが、その他の部分
も重要なポイントが多いので、この機会に般若心経の全容について見ていくことにしよう。
 まず般若心経は「仏説摩訶般若波羅蜜多心経」(ぶっせつ まかはんにゃはらみたしんぎょう)と唱えて始めることが多い。全
文をご存じの方が多いとは思うが、一応ここに全文を記しておく。

■仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつまかはんにゃはらみたしんぎょう)

観自在菩薩(かんじざいぼさつ)
行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみたじ)
照見五蘊皆空(しょうけんごうんかいくう)
度一切苦厄舎利子(どいっさいくやくしゃりし)
色不異空(しきふいくう)
空不異色(くうふいしき)
色即是空(しきそくぜくう)
空即是色(くうそくぜしき)
受想行識亦復如是舎利子(じゅそうぎょうしきやくぶにょぜしゃりし)
是諸法空相(ぜしょほうくうそう)
不生不滅(ふしょうふめつ) 不垢不浄(ふくふじょう)
不増不減(ふぞうふげん) 是故空中(ぜこくうちゅう)
無色無受想行識(むしきむじゅそうぎょうしき)
無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜっしんい)
無職馨香味觸法(むしきしょうこうみそくほう) 無眼界(むげんかい)
乃至無意識界(ないしむいしきかい) 無無明(むむみょう)
亦無無明盡(やくむむきょうじん)
乃至無老死亦無老死盡(ないしむろうしやくむろうしじん)
無苦集滅道(むくじゅうめつどう) 無智亦無得(むちやくむとく)
以無所得故(いむしょとっこ) 菩提薩埵(ぼだいさった)
依般若波羅蜜多故(えはんにゃはらみたこ) 心無罣礙(しんむけげ)
無罣礙故(むけげこ) 無有恐怖(むうくふ)
遠離一切顚倒夢想(おんりいっさいてんどうむそう)
究竟涅槃(くうきょうねはん) 三世諸佛(さんぜしょうぶつ)
依般若波羅蜜多故(えはんにゃはらみたこ)
得阿耨多羅三藐三菩提(とくあのくたらさんびゃくさんぼだい)
故知般若波羅蜜多(こちはんにゃはらみた) 是大神咒(ぜだいじんしゅ)
是大明咒(ぜだいみょうしゅ) 是無上咒(ぜむじょうしゅ)
是無等等咒(ぜむとうどうしゅ)
能除一切苦眞實不虛(のうじょういっさいくしんじつふこ)
故説般若波羅蜜多咒(こせつはんにゃはらみたしゅ)
即説咒曰(そくせつしゅわつ)
羯諦羯諦波羅羯諦(ぎゃてぃぎゃてぃはらぎゃてぃ)
波羅僧羯諦(はらそうぎゃてぃ) 菩提僧莎訶(ぼでぃそわか)
般若波羅蜜多心経(はんにゃしんぎょう)

 【仏説(ぶっせつ)】とは「仏様が説かれたもの」である。【摩訶(まか)】とは「偉大な」である。【波羅蜜多(はらみ
た)】とは「到達」である。【照見(しょうけん)】とは「悟ること」である。【五蘊(ごうん)】とは「色受想行識(しき
じゅそうぎょうしき)」のことで、「色」は「物質」、「受」は「感覚」、「想」は「想像」、「行」は「意志」、「識」は
「認識」を指す。【度】とは「逃れること」である。【舎利子(しゃりし)】とは「舎利弗」(しゃりほつ)ともいい、釈迦の
十大弟子の1人を指す。【法】とは「物質や心理を問わず世界を構成する全て」である。【乃至(ないし)】とは「~から」で
ある。【無明(むみょう)】とは「十二縁起(無明、行、識、名色、六処(ろくしょ)、触、受、愛、取、有、生、老死)の最
初に来る苦しみの原因」である。【苦集滅道(くじゅうめつどう)】とは「仏教が説く4つの真理」である。これら4つをまと
めて四諦と呼ぶ。【苦】とは「人生は苦労だ」である。【集】とは「苦労の原因は執着だ」である。【滅】とは「執着を断ち切
ること」である。【道】とは「八正道(はっしょうどう)を身につけること」である。【知】とは「悟りを得るための知恵」で
ある。【得】とは「智によって到達した悟りの境地」である。【菩提薩埵(ぼだいさった)】とは「悟りを得ようと修行してい
る者」である。【罣礙(けげ)】とは「妨げ」である。【遠離(おんり)】とは「完全に離れること」である。【顚倒無想(て
んどうむそう)】とは「真実から遠く離れた悟りを得ること」である。【究竟涅槃(くうきょうねはん)】とは「悟りの境地に
達すること」である。【三世諸仏(さんぜしょうぶつ)】とは「前世、現世、来世で仏(悟りを得た者)になった者」である。
【阿耨多羅(あのくたら)】とは「これより上のものは何もないこと」である。【三藐(さんみゃく)】とは「正しいこと」で
ある。【三菩提(さんぼだい)】とは「悟った者」である。【呪】とは「邪気を追い払うことができる言葉」である。ここでは
「苦から逃れることのできる経文」である。【虚】とは「誤り」である。【説】とは「唱えること」である。【揭諦(ぎゃーて
い)】とは「行くことを呼びかける言葉」である。通常は「行こう!」訳される。【般羅】とは「彼岸(悟りの境地)」であ
る。【莎訶(わか)】とは「願いが叶うようにとの意味が込められた結語」である。通常は「~でありますように」と訳す。
 ここで注意しておくことがある。「羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提僧莎訶」はサンスクリット語で書かれた原文だと「ガ
テーガテー パーラーガテー パラサンガテー ボーディ スヴァッハ」と発音する。但し、この「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩
提僧莎訶」というのは呪文のようなものなので、敢えてその意味を追い求めて翻訳しなくてもいいと主張する考え方もある。日
本で知られているところの「智仁武勇武勇御世之御宝」(ちちんぷいぷいみよのみたから)、「急急如律令」(きゅうきゅう
にょりつりょう)、「アブラカタブラ」、「くわばらくわばら」などと同類である。
 そして最後は「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみたしんぎょう)」と静かに唱えて「これで般若心経を終わります」と締め
くくる。
 いかがだろうか。なかなか普段の生活において、般若心経の意味を詳しく考えることがないと思われるので、少しでも皆様の
知識獲得の一助になれば幸いである。
 般若心経の訳文については、書物だけでなくインターネットにおいても気軽に手に入れることができる時代になった。数々の
般若心経を翻訳している書物やインターネットを見てきたが、マクロ的には同じでも、ミクロ的には違いがある。つまり訳者に
よって若干のニュアンスが異なってくるのである。日本語訳については読者各自の自由に任せておけば良いのかもしれないが、
敢えて次回では筆者流の日本語訳をお披露目したいと思う。

*一部テキストでは表記できない漢字があり、ご容赦ください。

9 医者いらず 健康長寿処方箋(121)

健康科学研究所所長・大阪市立大学医学部名誉教授 井上 正康(いのうえまさやす)

 井上 正康(いのうえまさやす)先生は、癌や生活習慣病を「活性酸素」やエネルギー代謝の観点と、地球や生命の歴史という
大きな視野で研究されている国際的研究者です。現在、多くの府県師会主催の公開講座で講演され大好評を博しています。ぜひ
貴師会でも!!
ご連絡はURLより。http://www.inouemasayasu.net

「WHO脱退宣言」

 遺伝子ワクチン接種開始後の3年間で30万人以上の超過死亡数が観察され、60万人以上の新生児出産数が減少して日本人
口が激減しつつある。毎日、救急車のサイレンがけたたましく鳴り響き、全国の火葬場は2週間待ちでドライアイスと死体用冷
凍庫が飛ぶ様に売れている。毎年の健康診断で何もなかった健常人がワクチン接種後に突然ステージ4の末期癌を宣告されて
アッと言う間に死亡するターボ癌も激増している。現在は“情報を凶器にした第三次世界大戦”の最中であり、79年前の広島の
原爆級大惨事が日常化している。情報鎖国でお花畑の日本では、大半の国民がこの惨状に気付かずに“茹でガエル(ゆでがえる)
状態”である。日本の医師も遺伝子ワクチンの危険性を知らず、その後遺症に苦しむ患者をまともに診断治療できない状態であ
る。これが“百害あって一利も無い有毒ワクチン”を八割もの国民が頻回接種させられた主因である。日本ほど悲惨ではないが、
欧米諸国でも接種直後から多くの後遺症患者や死者が増加している。
 “コロナ遺伝子ワクチン&副作用”のキーワードで医学論文を検索すると、2023年9月までに3,000編以上の報告がヒッ
トし、その後も多数の後遺症患者をメタ解析した論文が報告され続けている。“mRNAワクチン”は過去に一度も成功したことの
ない有毒試験薬である。“病原体の蛋白を体内で産生させる事自体が根本的誤り”であり、産生細胞は全て感染細胞と誤認されて
自己免疫的に排除される。mRNAワクチンの開発でカリコとワイスマンが2023年にノーベル賞を授与されたが、ワイスマン
は2018年に“mRNAワクチンが血栓や血管を障害する毒である”と論文報告している。“病原体の遺伝子を投与するワクチンは
根本的設計ミス”であり、今後も成功することはあり得ない。今回のノーベル財団の犯罪的行為は醜悪なスキャンダルとして後日
厳しく裁かれるであろう。事実、海外では多くの国が接種直後にその危険性に気付き、2022年春までに接種する国はなく
なった。一方、情報鎖国状態の日本では、アッという間に八割以上の国民が頻回接種されてしまった。“何度もお注射された岸田
総理”はコロナに感染したが、一体何を打たれたのであろうか?この様な駄菓子的パフォーマンスと煽り報道により、日本は接種
率、感染率、超過死亡数の全てで“一人負け国家”となってしまった。
 筆者らは“一般社団法人 ワクチン問題研究会”を2023年6月に設立し、後遺症患者の病態発症機構の解明と診断治療法の確
立に必要なデータベースを構築しつつある。本会の村上康文(むらかみやすひみ)東京理科大学名誉教授は、ワクチン後遺症の
確定診断に不可欠な『免疫診断法』を確立し、“後遺症患者の救済”を支援している。現在では「このパンデミック騒動が人為的
なものであり、WHOのテドロス事務局長がその主犯組織の一味である事、及び本年のダボス会議の世界経済フォーラム
で“Disease Xによる次のパンデミック”が準備されている事」も判明している。本年5月のWHO総会で「パンデミック合意
(WHO CA+)と国際保健規則IHR改悪案」が強行採決で批准される予定である。WHOはIHRの規則を改悪してテドロス事務局
長の権限を大幅に強化し、パンデミック宣言で加盟国を法的に支配する事を目指している。欧米では未接種者が解雇されてマス
ク拒否者が逮捕されたが、現在ではこの不当処分に対する裁判で原告が勝訴し続けている。この様な抵抗運動を封殺する目的の
改悪IHRが批准されると、ワクチンパスポート無しにはバスや電車に乗れず、食料購入も制限されてマスクや黙食の家畜生活が
強制される事になる。“Disease XによるWHOのパンデミック宣言で緊急事態条項もやむなし”として日本国憲法が改悪されれ
ば、全国民に遺伝子ワクチンが強制接種され、反対者は有無を言わさず逮捕される国になる。圧倒的多数の反対意見を無視して
LGBT法案を強行可決した支持率最低の岸田(きしだ)首相が憲法改正をヒステリックに叫ぶ理由は、選挙無しで無期限政権とし
て棄民政策を継続する為である。緊急事態条項が憲法に書き込まれると、国民の基本的人権と命を守る最後の砦が崩壊する。
 WHOがIHRの5月批准を焦るもう一つの理由は、米国民に圧倒的人気のトランプ氏が秋に大統領に就任すれば、WHOを即座
に脱退して彼らの悪業を糾弾するからである。WHOは選挙で選ばれた組織ではなく、予算の大半がビル&メリンダ・ゲイツ財団
やGAVIアライアンスなどの民間営利企業の出資金であり、“彼らに乗っ取られた犯罪組織”である。この様な状況下で、東京の米
国大使館内にCDCオフィスが新設され、“感染症危機管理統括庁(トップは元警察庁長官)”を介して日本人を強権管理する予定
である。世界中が打たなくなった“有毒ワクチン”を未だに打たされ続けている情報鎖国の日本でだけ癌が増え続けている理由、
給与が30年間も上がらない理由、“子ども食堂が命綱”である貧困家庭が激増している理由、食料自給率が壊滅的に低い理
由、、、これらは全て地下水脈で繋がっている。2024年は日本の命運を決める関ケ原であり、国民は史上最悪の分水嶺に立
たされている。奴隷的管理社会を拒否するには、WHOを脱退して巨悪と戦うしかない。現在、WHOに反旗を翻す国が続出して
脱退の動きも始まっている。この様な世界情勢を背景に、心ある医療従事者たちがWHOに対抗するWorld Council for Health
(WCH)を立ち上げ、日本にもその支部 WCH Japan (WCHJ)が誕生した。“大切な日本”を胸をはって次世代に手渡すには、今こ
そ小異を捨て大同団結してサイコパス組織と戦う時である。

10 月刊東洋療法 隔月刊行へ変更のお知らせ

 長らく月刊誌として発行してまいりました月刊東洋療法ですが、誌面の充実と会員の皆様の希望に沿った雑誌作りを目指すた
め、この令和6年3月号をもちまして、刊行形態を隔月化とさせていただくことになりました。
 令和6年4月以降、奇数月の1日が発行日となります。
 なお、業界に関する最新の情報は、「全鍼(ぜんしん)ホームページ」「全鍼(ぜんしん)公式ライン」「師会長(しかい
ちょう)ネット」等で配信いたしますので、随時ご確認のほどよろしくお願いいたします。
                                    (広報IT委員長 廣野 敏明 ひろのとしあき)
・全鍼ホームページ https://www.zensin.or.jp/
・全鍼公式ラインアカウント ※QRコードあり

11 災害に関する県民公開講座開催【岡山】

 1月14日、岡山県医師会館 三木記念ホールにおいて、災害医療各チームをご紹介したのち県内初めての災害医療に関する公
開講座を開催した。県教育委員会の後援もいただき多くの高校生を含む約170名の方が聴講された。
 偶然にも本年元旦、石川県能登半島地震が発生、現在DSAM、DMATが動き避難所において鍼灸マッサージのケアがおこなわ
れ始めた。この県民公開講座は昨年7月頃より松山 正春(まつやままさはる)(岡山県医師会)会長と災害時における鍼灸マッ
サージの取り組みについての講習会をやりたいと打合わせを重ね、講師推薦をしていただきました。災害では岡山から全国、全
世界で活躍する講師の先生方をお迎えし、ご講演をいただいた。基調講演は、菅波 茂(すがなみしげる)先生(NPO法人AMDA
元代表理事)より「災害における鍼灸マッサージの必要性」について、 続いて石井 史子(いしいふみこ)先生(NPO救命おか
やま副理事長、元日赤病院救命医)からは「DMATってなに」と題して、阪神淡路大震災を初年度とする医療体制の移り変わり
について講演いただいた。当日海外からトラブルで帰れなくなった榊原 敬(さかきばらたかし)先生(心臓病センター榊原病院
理事長)からは「JMATについて」ビデオを用いた報告をいただいた。そして当会の山口 大輔(やまぐちだいすけ)理事からは
災害時の鍼灸マッサージについて、高木 謙輔(たかぎけんすけ)先生と田中 一平(たなかいっぺい)先生からは避難所におけ
るセルフケアについて冊子を用い、実技を交えて丁寧に説明をされた。
 続いてシンポジストに菅波 茂(すがなみしげる)先生、石井 史子(いしいふみこ)先生、松山 正春(まつやままさはる)医
師会長、山口 大輔(やまぐちだいすけ)先生、座長には松浦 浩市(まつうらこういち)副会長が当たりシンポジウムがおこな
われた。災害医療はこれからどのように展開していくのか、災害医療学会ではどのようなセッションがあるのか、災害発生から
避難所においてどんな時に鍼灸マッサージを受けるべきなのか、そして松山(まつやま)医師会長はこれからの岡山県における
災害医療連携の重要性や平時から連携を強固にしていく必要があることを、羽田空港で起きた旅客機炎上時脱出事例を挙げて細
かくお話しされた。最後に閉会式では松山(まつやま)医師会長が「このような取組みをしていただき感謝したい、今後また災
害医療チームがこのような会を引き続き開催し、顔の見える関係性を構築してほしい」と述べ閉会となった。
 各関係団体からも「岡山県師会のおかげで、このような会が開催されたことは我々にとってもいい機会となった」とお礼の言
葉をいただいた。
 過去に我々が岡山県の医療チームの先頭に立って行った行事はなく、この度の取組みは鍼灸マッサージが医療として認めら
れ、県民のために役立つ第一歩となるのではないかと改めて気の引き締まる思いである。今後も医師会を中心にいろいろな分野
で鍼灸マッサージの可能性を高め、県民の健康保持増進に寄与できるよう努力していきたい。
                               (報告 岡山県師会 副会長 松浦 浩市 まつうらこういち)

12 インフォメーション 研修会・イベント開催予定

 各地での研修会・イベント情報をお知らせいたします。多くの方のご参加をお待ちしています。詳細・申込については各師会
事務所へお問い合わせ下さい。
(変更・中止等がある場合もありますので必ず事前にご確認下さい)
 なお、全鍼師会(ぜんしんしかい)HP:トップページ内「全鍼(ぜんしん)ニュース」もご参照下さい。

月日、師会(しかい)名、時間、場所、内容、一般参加、参加費、生涯研修単位の順番で記載
3月3日、東京、14時から17時、都師会(としかい)会館、緩和ケア、疼痛治療、患者に寄り添い癌に特化した鍼灸治療法
4、可、会員3,000円 会員外4,000円 学生3,000円、3単位
3月3日、富山、13時30分から16時、富山県鍼灸マッサージ会館【ハイブリッド】、ハリとヒト。と鍼灸メデイア論~鍼
灸師向け情報発信に取り組んだ5年間~ 申込:https://forms.gle/AcASF9tFsZXZypFw8、可、県師会会員1,000円 会員外
3,000円 学生1,000円、3単位
3月3日、大阪、10時から15時50分、大阪府鍼灸マッサージ会館、保険取扱講習会、可    会員・学生 無料 会員外1,00
0円、6単位
3月3日、兵庫、13時30分から16時30分、神戸市中央区文化センター【ハイブリッド】、メンタルヘルスや美容に安全
で効果的なテイ鍼(ていしん)テクニック(TST)の理論と実技、可 要申込、無料、4単位
3月10日、東京、16時から19時、都師会(としかい)会館、切経探穴(せっけいたんけつ)「臨床四方八方」中級コース
5、可、会員3,000円 会員外4,000円 学生3,000円、3単位
3月10日、大阪、13時から16時10分、大阪府鍼灸マッサージ会館【ハイブリッド】、産後ケアの基礎、お灸・マッサー
ジの活用、東洋医学における女性の冷えと浮腫みの対処法 申込:seminar@osmk.osaka.jp、可、会員・学生3,000円 会員外
(一般)5,000円(資料代含む)、4単位
3月15日、滋賀、10時から15時、滋賀県鍼灸マッサージ会館【ハイブリッド】、学術研修会
申込:shiga-skm-shikai@leto.eonet.ne.jp、可、無料、4単位
3月17日、東京、14時から17時10分、東京医療専門学校四谷校舎5号館【ハイブリッド】、灸治療の基礎的な考え方と
臨床の実際 申込:toshikai8811@ybb.ne.jp、可、無料、4単位
3月17日、大阪、12時30分から15時40分、大阪府鍼灸マッサージ会館【ハイブリッド】、更年期障害の治療と日常生
活の注意、鍼灸マッサージのフェムテックケア 申込:seminar@osmk.osaka.jp、可、会員1,000円 会員外2,000円 学生
無料、4単位
3月20日、東京、14時から17時、都師会(としかい)会館、伝統鍼灸の重鎮伊藤 瑞鳳先生の技を伝える3、可、会員3,
000円 会員外4,000円 学生3,000円、3単位
3月24日、京都、13時から16時10分、京都経済センター、あはき師のためのリハビリ医学講座「現場で必要な脳卒中片
麻痺患者に対するリハビリテーションの考え方とその方法、可、府師会保険部員・府鍼灸師会会員1,000円 府師会会員2,0
00円 上記以外4,000円、4単位
3月31日、福井、9時から16時、中央公園 県庁横、ふくい桜マラソン ランナーケア施術、不可、―、5単位
※研修単位は会員のみ

13 令和6年度 行事カレンダー(予定)

日程、行事名、場所の順番で記載
5月26日、定時総会、全日本鍼灸マッサージ師連盟総会、日本鍼灸マッサージ協同組合総代会、東京都(新宿)
9月29日・30日、第23回 東洋療法推進大会in徳島、徳島県(徳島市)
11月10日、都道府県師会会長会、東京都(未定)
※他に各種研修会等の予定があります。

14 協同組合ニュース

労災保険特別加入「4月補償開始」募集中!

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■お申し込みは
労災保険特別加入団体 日本鍼灸マッサージ協同組合HP
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■お問合せは 日本鍼灸マッサージ協同組合
E-mail:jamm@jamm.or.jp Tel:03-3358-6363

15編集後記

 「本日はお忙しい中、ご参加くださいましてありがとうございます。」とかってよく聞きますよね。少し違和感を覚えるのは
私だけでしょうか?忙しいかどうかを感じるのは本人ですし、ひょっとして私のことを見ておられたのでしょうか。たぶん、何
かとしなければいけない事が多くて休む暇も無いでしょうに、わざわざ時間を割いてくださってありがとうございます、という
意味かと思います。「忙しい」の「忙」という字は、「心」を表す「りっしんべん」に「亡くす」の「亡」が合わさってできて
いますので、いわば「心を亡くす」ことを表しています。心を亡くすとは、急かされていて本来は周囲の人に心配りすべきなの
に、余裕なく忘れてしまっているような感じでしょうか。しかし、いくら時間に余裕がなくても、しっかりと計画を立て、時間
配分を決めて粛々と、しかも心を込めて物事を処理している人もいらっしゃるでしょう。そんな人からすると、時間的な余裕は
無くても心は亡くしていないんですけど、と思うのではないでしょうか。一日24時間、皆同じです。そして、残された時間が
どれくらいあるのか、誰も知りえません。日々の時間を大切に、悔いのないように生きたいものです。
                                    (広報IT委員長 廣野 敏明 ひろのとしあき)
以上本文

2024/02/03

令和6年3月3日(日)神戸地区講習会(第2弾)のご案内

令和5年度神戸地区講習会(第2弾)のご案内

1.目的

 本講習会は(公社)兵庫県鍼灸マッサージ師会 神戸地区講習会として会員および会員外の有資格者に対しては、学術の研鑽・向上を目的に、また一般の方に対しては鍼灸療法の啓発を目的に開催いたします。

 

2.開催概要

 今年度、神戸地区では「神戸地区講習会 第2弾」として2回目の地区講習会を開催いたします。今回は海外でもご講演をされたり、youtubeでの動画配信やオンラインセミナーなど、多方面でご活躍されている船水隆広先生をお迎えして船水先生が実践されているテイ鍼のテクニックをご指導していただきます。また、3月に発刊予定のテイ鍼を用いた美容施術の内容やメンタルヘルスに関する施術について主にご講演いただく予定となっております。

 テイ鍼については、「存在は知っているけれども、具体的な使い方はよくわからない」という方も少なくないと思いますし、使い方を学ぶ機会も少ないのではないかと思います。テイ鍼を使用した鍼灸施術に興味があるという方には必見の内容だと思います。

それでは、多くの方のご参加をお待ちしております。参加をご希望される方は下記のフォームよりお申し込みください。

 

 開催日時:令和6年3月3日(日)13:30~16:30

 開催場所:神戸市中央区文化センター10階 会議室1001号室

  会場住所:〒650-0031兵庫県神戸市中央区東町115番地

  googlemap  https://maps.app.goo.gl/57wrnb3D1rZXKAiP9

  会場電話番号:078-381-7899

 講師:学校法人呉竹学園、日本伝統鍼灸学会理事、経絡治療学会評議員、船水隆広先生

 講題:「メンタルヘルスや美容に安全で効果的なテイ鍼テクニック【TST】の理論と実技」

 開催方法:会場およびオンライン 定員:会場30名・オンライン無制限 受講料:無料

 参加申込締め切り:令和6年2月29日(木)23:59

 参加申込方法:下記のQRコードを読み取っていただくか、URLから参加申込みフォームにご記入いただき、お申込みください。フォームからのお申込みが難しい方は神戸地区学術部長 井上(TEL:090-7493-4425または、e-mail:info@mam-kobe.com)までご連絡ください。

 

 【参加申込フォーム】

  

https://mam-kobe.com/20240303kobe-Seminar.html

 

3.懇親会のご案内

 講習会終了後、講師の船水先生にもご参加いただいて、フォローアップ懇親会を予定しております。参加希望の方は講習会の申し込みフォームに懇親会参加有無の項目がありますので、参加の有無をお知らせください。

 懇親会会場:JR三宮駅周辺(会場は当日お知らせいたします) 

時間:17時~17時半から2時間程度 

会費:5000円程度(多少の増減の可能性あり)

 

2024/01/16

兵鍼会報第254号

兵鍼会報254号


以下、テキスト本文です。

兵鍼会報 12月号(第254号) (2023年12月発行)

【第22回東洋療法推進大会in岩手参加報告】

     副会長 天野豊

 令和5年10月15日(日)・16日(月)の2日間に渡り、岩手県盛岡市のアートホテル盛岡にて、第22回東洋療法推進大会in岩手が開催された。

 本会からは理事の天野、木村、宇仁菅、小川が現地参加し、賀内会長、理事の櫻井、中村、高野監事、会員の井上がズーム参加した。

 本年度は大会テーマに「イーハトーブの郷(さと)から 広めよう!伝えよう!あはきの魅力」(イーハトーブとは、宮沢賢治の心象中に存在した理想郷の名であり、岩手県の美称のこと)を掲げ、特別講演に経済学博士/МBA/関西医療大学 フェムテック寄附講座 特認教授 菅万希子先生をお招きし「鍼灸マッサージにおけるフェムテックの展望」を拝聴した。

ビデオによるコメントではあったが、京都大学大学院 健康情報学附属病院倫理支援部 教授 中山健夫先生より西洋医学とは違った視点から鍼灸マッサージの専門職だから可能な洞察をもって、女性だけでなく人間全体の健康に光を当てていただきたい等の応援メッセージをいただいた。

菅先生は経済学者なので、専門外の立場から違った切口で女性特有の更年期等についてご自身の意見を交えながらお話をされていた。

 例えば、生理痛は病気ではないが、強い痛みにより仕事や生活に支障を来すことがある。ホルモンのバランスが崩れ人生を左右するほどの不定愁訴に見舞われる。これらの症状を持つ人のホルモン因子や性格因子等を分析し、エビデンスを確立させ、少しでも女性特有の症状を緩和させれるかを研究されている等。

 我々の業種は、この不定愁訴の治療を得意とするところではありますが、エビデンスを得るのが難しい業種でもあります。そのためにデータを1つでも多く集め、鍼灸マッサージは有効な治療手段であることを世間に知っていただくためにアンケート調査の協力を願っておられた。

続いて、全鍼師会副会長・保険委員長 往田和章先生による「療養費改定とマイナカード資格確認等について」の現状を拝聴した。

 マイナ保険証を鍼灸マッサージ師や柔整師が取り扱うためのアプリが出来ることになっており、マイナポータルを経由せず直接保険証データベースにアクセスする仕組みが考えられているとの事。そのための資格確認を取るためには2つの条件を満たさなければいけない。一つは、受領委任の届け出をしている事。もう一つは、使用する端末(PC・タブレット・スマホ)は個人名義であっても構わないが、仕事専用の端末である事の認証を受ける必要がある事。(受領委任をされていない施術所は取り扱いが出来ない。)

 但し、端末にはカードリーダーの機能が付いている物でなければいけないが、付いていなければ別途購入する必要がある(補助あり)。

  手順としては

  ①ポータルサイトにアクセスしユーザー登録をする。

  ②端末にアプリをインストールする。

 続いて来年度の療養費改定について話された。都心部においては最近療養費の取り扱いが異常なほど伸びており、マッサージ師の初任給が月30万前後まで跳ね上がってきているとの事。マッサージに関してはピークに近いところにあり、いずれ抑制されるのではないかと懸念されていた。その他、往療費では4㎞超過の廃止が予定されている事。この廃止に伴い、離島や過疎地においては新たな加算の創設が予定されている事等が話された。

そして、シンポジウム(1)は、組織委員会と将来ビジョン検討委員会による「イーハトーブの郷(さと)から広めよう!伝えよう!あはきの魅力」のメインテーマの下、事前に受けている8つの質問に対しパネルディスカッションが行なわれた。

翌日は、シンポジウム(2)法制「広告ガイドラインと無免許問題」として、法制委員会のメンバーがシンポジストとなり、厚生労働省医制局医事課から景山専門官をお招きし、現状報告と今後の展望を話された。

詳しく内容を知りたい方は、月刊東洋療法355号をご覧ください。

 

 

【広報部からのお願い】

 広報部では、毎月発行しておりますmAm(マム)以外にも、臨時情報として細かく情報を開示しております。昨年度は臨時情報として一昨年の20回から39回に、今年度は上期だけで21回発行しております。勿論、県師会のホームページにもアップさせていただいておりますが、一早く情報を受け取りたい方やホームページを見るのが苦手な方は、是非メールアドレスの登録をお願い致します。また、パソコンをお持ちでない方でも携帯は持っていると思います。携帯のメールアドレスで構いませんので、登録をお願い致します。

※登録先

mail:info@mam-hyogo.or.jp 

件名:mAm配信希望

本文:所属地区名と氏名をご記入の上、送信してください。

 

また、パソコンに精通されている方は、ホームページ画面上のお問い合わせからお願いします。その際、ご相談内容の欄に「メールアドレス登録希望」と入力してください。

注)「迷惑メール防止設定」をされていると事務局からのPCメールが受信できませんので「設定を解除」されるか「指定受信設定」にして下さい。

宜しくお願い致します。

 

★夏期大収録DVDについて

 本年度も学術講演会(夏期大学講座)の収録DVDを1,500円で販売しております。内容は、3日間の録音(mp3)に加え、写真(JPG、実技の一部を動画(MOV)、兵鍼講座45(docx)も納めております。プレクストークや.mp3対応CDプレイヤーで聞かれていた方には視聴出来なくなりますがご理解の程、宜しくお願い致します。

 尚、パソコンでの視聴とはなりますが、購入後ご自身でデータを移しプレクストークや.mp3対応プレイヤーで聞く事は可能です。

 

 収録DVDのご購入は県師会事務局までご連絡ください。

 

 

《夏期大学講座報告》

   夏期大1日目レポート    加古川地区  山口 尚代

 

 7月23日(日)令和5年度 夏期大学講座が開講した。今年のメインテーマは「ニーズに合った鍼灸マッサージ師を目指して」。開講式後、午前は明治国際医療大学 鍼灸学部教授 廣正基先生による「高血圧症に対する鍼灸治療」、午後からは理学療法士 松本元成先生による「肘・手関節の筋肉とスポーツ障害の関連について」と題した講演を行った。

 

 午前の講演1では高血圧の病態をまず教わった。血圧とは血管内の血液が血管壁にかかる圧力で、心拍出量×末梢血管抵抗で求められる。血圧は絶えず変動し、計測したときの数値が高値であったとしても、高血圧症であるとは限らない。毎日同じ時間に条件を合わせて計測することが必要である。また、白衣高血圧や早朝高血圧、夜間高血圧、ストレス高血圧などもあるので気を留めておきたい。高血圧であっても、自覚症状があることが少なく、突然、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすサイレントキラーとも呼ばれている。高血圧を引き起こす原因がはっきりとしている二次性高血圧症は全体の10%程度である。これは糸球体腎炎、腎盂腎炎や原発性アルドステロン症など疾患が影響している。医療機関での治療が必要であるため、高血圧で来院されたときにはこのような疾患の有無も確認がいる。

鍼灸マッサージの施術で、原因が不明の本態性高血圧に降圧の効果を発揮する。廣先生は現在、きららの湯若狭鍼灸院に勤務されている。ここで温泉入浴前後の血圧の変動を調査された。温泉でもかなりの割合で収縮期血圧の下降がみられた、ただし、脈拍は増加した。また、末梢(特に下腿)への鍼刺激の前後での血圧の違いも調査した。結果は血圧、脈拍ともに下降した。つまり、鍼刺激で血圧が下がる効果と副交感神経を優位にし、脈拍を抑える効果も得られるのである。我が国の高血圧症罹患者は4,300万人いるという。隠れ高血圧症も含めば、かなりの人数になる。治療費を抑えるためにも、予防医療である鍼灸マッサージが高血圧症にも効果があることを認識し、患者の健康増進に役立たせたい。

 

午後からの講演2では肘・手関節に関係する解剖や運動を整理し、肘の内側、外側の痛みについて学んだ。肘の内側の痛み(上腕骨内側上顆炎、野球肘)では屈筋群のオーバーユース、外反ストレスによる靭帯損傷、尺骨神経由来の痛みが多い。外側の痛み(上腕骨外側上顆炎、テニス肘)では手関節を背屈させる動き、回内作業や握る作業などによる筋肉、特に短橈側手根伸筋のオーバーユースが原因であることが多い。パソコン作業もそれに含まれるため、デスクワーク業務者に上腕骨外側上顆炎の発症率が高い。

実技として徒手検査を項目ごとに教わった。内側痛では内側靭帯へのストレステスト、前腕屈筋へのストレステスト、尺骨神経へのストレステストを行い、肘の痛みの原因を見つけ、野球をしている子どもであれば、離断性骨軟骨炎(OCD)も疑いに入れ、投球を規制する指導もしていく必要がある。また、患部外、股関節や肩甲骨、胸郭の動きを確認し筋緊張を緩めることで、肘への負担が軽減する。外側の場合も同様に痛みの評価のための徒手検査を行い、ストレッチ、テーピングも教わった。

参加者は積極的に質問され、講師も丁寧に対応してくださった。180分中2回休憩をとったが、講師は休憩中も質問を受けておられたので、お疲れのことであっただろう。デスクワークされている方の割合が多いことには驚いたが、今の時代パソコン作業は必須であるため、多くの方が発症する可能性がある。しっかりと身に着け、鍼灸マッサージで効果を実感していただくことが必要である。また、デスクワークされている方への発症予防にもつなげていける講演内容であったと思う。

 

 

    夏期大2日目レポート    西宮地区  横山善人

 2日目となる今回は「認知症と東洋医学」(はりきゅう和み座・谷本篤志先生)と「養生学その2:養生の5つの基本を学ぶ」(明治国際医療大学・伊藤和憲先生)でした。

 

 2年後、65歳以上で20%近くの有病率が予測される認知症。新型コロナウイルス感染がアルツハイマー型(認知症の約7割)罹患を高めるとの研究報告もあるそうです。また脳の血流低下と深く関係している事が知られる中で東洋医学への期待も高く、数多の叡知と最新情報を紹介。認知症の徴候として知られる「軽度認知障害」(MCI)は日常生活に支障を来さないものですが、5年以内に半数近くが認知症に進むというデータもあります。かつての”痴呆”が認知症に変更されて来年で20年、日頃より関心を持つべくアンテナを張り巡らさねばと思いました。

 養生学は私が伊藤先生をお願いした経緯もあって楽しみでした。養生=「命を正しく養う」。一方、治療場面で説明として使う”セルフケア”は特定の病気に対するケアやコントロール法で「予防」に近いもの。養生は季節や文化・伝統習慣とも関連する幅広いイメージです。その中で先生が強調されていた「身体の価値観を変える」は説得力のある内容でした。こういった考えをベースに考案されたタイプ分類によって不調の原因を把握、対処するというものです。分類に際して専用アプリが用意されているとは古くて新しい養生の姿。講義では「緩める」「温める」「整える」「補う」「鍛える」をキーワードに東洋医学・西洋医学両方の側面より解説。先生は養生普及を目的とした拠点を学内に設置、広く発信されています。この事は鍼灸マッサージ業界の後押しに繋がるものとしても心強く感じました。

 

 

    夏期大学3日目レポート     神戸地区 村田恵也

1.(午前)街づくり健康体操

  講師:兵庫県鍼灸マッサージ師会会長 賀内進一先生

 今回の午前の講義では、「小児鍼の概要と米山式小児鍼の実際2」健やかな子供の成長を考える」の題材で、森ノ宮医療大学 尾崎朋文先生の講義予定もコロナに感染された関係で、急遽賀内会長が講義される事となりました。

 賀内先生は、小野市のスポーツ推進委員をやっており、2001年より介護推進に力を入れておられます。

 内容は、賀内先生が脊柱管狭窄症を発症し、手術をされた後にストレッチ等を行い完治された事や、毎年、健康診断を受けていて、PSA(前立腺がん)が見つかり今年6月に手術を受けた等、たとえ健康に自信があっても健康診断は受ける事であると話された。

 ストレッチは、フレイル予防(筋力低下の予防)にいいため是非勧めたいとの事。ストレッチは主に座った体制で行い、上下肢の主な筋肉(屈曲・伸展・外転・内転・外旋・内旋等)のストレッチを行った。また、スクワットのやり方の紹介もあり、膝をつま先より前に出ないようにゆっくり動かす事がいいとしている。体幹トレーニングでは、腹筋と背筋を鍛えられるやり方の紹介もされた。

 ウォーキングも重要だが、しんどい場合は座った状態で腕を振りながらウォーキングする事やデスクワーク等で座りっぱなしの場合は短時間でも立って背伸びや首を回す等、一息入れるとリラックスできて効果的であると話された。

 その他に頸や頭と表情筋のストレッチの紹介もあった。なおストレッチ時は、5本指ソックスを推奨している。

 以上が午前の内容でした。尾崎先生の講義が聞けなかったのは残念でしたが、それでも思ったより中身が濃い内容で、早速一部ですが施術に取り入れています。

 主に膝をやっていますが患者さんが楽になったと喜ばれて帰られています。患者さんの喜ぶ顔を見て本当に本講義を聞いてよかったと思いました。しかし内容を忘れてしまうため出来れば本内容の資料を頂きたいです。

 

 2.(午後)「腰下肢症状に対する鍼灸治療」

   講師:宝塚医療大学 保険医療学部鍼灸学科 井上 基浩先生

 内容は、腰下肢症状の原因にあげられるのが、主に椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、閉塞性動脈硬化症等があげられる。

 そうなると軸索突起が傷ついているので鍼治療が効果的である。

また10代から変性が始まるとの事。しかし、交通事故等で繊維軟骨が傷ついてしまう事もある。その際の鍼治療を行うにあたり太陽膀胱経の第一行線~第三行線を施術すると良いとの事。また、腰下肢症状では、仙腸関節は恥骨結合があり、そんなには潰れないが「L4・L5・S1」が多いとしている。(ゲンスレンテスト・ニュートンテスト陽性)因みに大腰筋は、L1~L4の腸腰筋の一部である。また関節と筋は分けるも重要である。

※鍼灸治療の適応とはならない症状

1,腰下肢症状が徐々に悪化

2,激しい疼痛で体が動かない

他5項目あり、以上の症状では、鍼治療では治らないため病院に行く事を勧めている。

 問診では、棘突起を触診して状況を確認し施術する。

 治療には、鍼治療と注射治療があり共に刺激療法であるが麻酔があるかないかの違いである。筋弛緩の中で、胸郭出口症候群の一部である小胸筋症候群がある。また椎間関節部刺激を無菌状態で行うとしている。

 下肢症状として痛み箇所の末梢神経(主に浅腓骨神経・総腓骨神経等)・陰部神経(仙骨裂孔)に10Hz~20Hzの鍼通電で施術する

※脊髄分節性痛覚と広汎性侵害抑制調節の治療の施術方法

 坐骨神経の治療として坐骨神経管と言うたくさんの軸索が包まれた箇所を治すのだが、軸索が損傷していると治らないため病院へ行く事を勧めている。因みに末梢神経にはシュワン細胞が流れている。(中枢神経はグリア細胞が流れている)。

 最後に臨床実技として腰部・臀部を中心に施術してその中で骨と腱の関係の話もされた。

 僕も腰部から下肢に向けてマッサージをしておりますが、やはりマッサージはリンパや軸索突起を壊しやすいためその時はいいのですが、後で痛くなりやすく鍼治療だと痛みが低減しにくいので改めて鍼治療の奥深さを感じました。

 今回は午前の講義が変更と言うアクシデントがありましたが仕事にも役立つ情報が盛りだくさんだったので充実した一日となりました。本当にありがとうございました。

 

 

“夏期大アンケート紹介”

 本年度も多くの方にアンケートをお書きいただきありがとうございました。

以下に3日分のアンケートを集計し、抜粋したものをご紹介します。

(アンケート総数:95名分)

《受講年齢》

  20歳以下:0名   20歳~29歳:7名  30歳~39歳:5名

  40歳~49歳:18名 50歳~59歳:27名  60歳以上:35名

 

《講座全般についてご意見をお聞かせください(会場、設備、アクセス、など)》

(1日目)ウイズあかし

・ここの会場を3回ともとってほしい。

・やはり午前の部は質問コーナーがほしかったかなと思いました。

・午後は、途中でも質問出来てわかりやすかったです。

・今日1回目の講座をもう一度ききたい。

・この場所で良い(アクセスも良い)

・エレベーターから会場までが分かりにくかった。エレベーター付近に案内なりポスター掲示があった方が良い。

・お昼の休憩時間があと10分位欲しいです。

など。

(2日目)神戸市立総合福祉センター

・長い。やるとすれば、午前だけか、午後の1時間半だけでよかったのではないか。             

・【午前】スクリーンの移りが早すぎる事と、資料がないのでわかりづらい。

・【午後】講義が早すぎましたが、資料があったので助かりました。

・会場、設備、アクセス、ちょうど良いです。

・アクセスも悪くはないが、少し手狭?であるような気がした。

・養生は現代社会に必要なことだと思います。今後も継続していただけたら嬉しいです。

・部屋がとても寒い。

・午後は海外資本にも負けない日本のシステムができそうだ、と力強く思いました。

など。

(3日目)県民会館

・午前中は急遽賀内先生の講義でしたが、職場でも使えるネタで良かったです。ただ見えない所が多々あったのでもう一度見たいです。

・少し部屋自体が狭いように(天井が低い?)感じた。

・プロジェクター投影スクリーンがもう少し上でかかげられる方がより視認性が良い気がします。(少し見にくい所がありました)

・会場は地下鉄から近く、炎天下を歩くことがなかったので良かったが、施設設備の老朽化を感じた。(冷房が効きづらい、フロアにトイレの臭いがする等。)

・コロナで講座変更になるのは仕方がないと思いますが、講座始め直前に知ったのは残念でした。(受付で教えてほしかったです。)

・視力に障害があるからか、独り言や、変な合いの手を入れてくる人がいるのが気になった。失礼だが酔っぱらいがいるのかと思った。他所の講座ではいないのでビックリです。

など。

 

《来年度以降の夏期大学講座で取り上げて欲しい内容、講師等があればお書き下さい》

・粕谷大智(カスヤダイチ)先生 顔面神経麻痺

・IgA腎症と扁桃腺摘出

・「災害医療の現状と鍼灸師に必要な準備態勢」等→大阪府鍼灸マッサージ師会 古田 高征先生

・「男性の美意識の変化に対する美容鍼灸のアプローチ等」→?

・尾﨑朋文先生の米山式小児はり

・「なぜ歯ぐきが健康な人ほどいつまでも長生きできるのか」船越栄次

・「脳の毒をだす食事」白澤卓二

・認知症関連

・腎疾患と腎移植等

・精神疾患、うつ病等

・甲状腺機能亢進症及び低下症

・鍼灸院 経理事務の最新実例   

・TFCC損傷

・化学物質過敏症

・神農本草経について

・脳血管障害と鍼灸の関係性

・パーキンソン病、パニック障害について

・見逃してはいけない症状

など。

 

 

★受講状況(トータル137名)

1日目:参加者45名(内訳:会員27名、賛助会員1名、一般14名、学生3名)

2日目:参加者51名(内訳:会員28名、賛助会員1名、一般17名、学生5名)

3日目:参加者41名(内訳:会員27名、賛助会員0名、一般9名、学生5名)

 

★夏期大学講座3日間、18単位取得者

 今年度、取得された13名の方をご紹介します。

天野 豊(姫路)、今村健三(尼崎)、小川結子(神戸)、賀内淳一郎(北播磨)

木俣明芳(姫路)、木村慎一(神戸)、櫻井義明(明石)、高野好美(神戸)

濱田雅也(姫路)、前川茂彦(垂水)、水口貴成(西宮)、村田恵也(神戸)

横山善人(西宮)

 

 

【地区だより】

〈垂水生き活き保健福祉フェア報告〉

    垂水地区長 宇仁菅一郎

 2023年10月13日(金)10:00~12:00 

垂水区役所1階大会議室において、昨年に引き続き「健康づくり講座」と題して、2題の講演と配布物による啓発活動と言う形で、この保健福祉フェアに参加しました。

 前半は「フレイル予防とストレッチ」と題して、元垂水地区長の北川忠司先生にお話をしていただきました。

 「フレイル」とは、加齢に伴い運動機能及び認知機能が衰えて、要介護になるまでの状態を言います。ですから、そのまま何もしないで放置すると、間もなく介護が必要になります。そこでどんなことをして、どんなことを心がければフレイルになるのを遅らせ、防げるかについて考えてみましょう。

このように、資料に基づいて前半話されました。

ご自身の体験を踏まえながら「フレイル予防に大事なこととして3つ考えているとのこと。それは、「食べる」こと、「動く」こと、「頭を使う」こと。

食べたもので、体を作り、維持し、活動します。食材では全体食と言う考えを持っています。野菜一つをとっても、含まれる成分は種類で違い、同じものでも栄養分は異なります。これさえ食べれば、必要な栄養分がすべて取れると言う食べ物はありません。ですから、いろいろな物を食べ、いろいろな部分を食べる必要があるのです。

 次は「運動する」。

 ひとくちに運動と言っても、力のいらない動作と、ゆっくりでも力のいる運動があります。風呂で体を洗ったり、衣服を着脱する動作は力の要らない軽い運動です。これに対して、ゆっくり立ち上がったり、物を持ったり押したりするのは、力のいる重い運動になります。健康な生活を維持するには、もちろん軽い動作は必要ですが、力のいるゆっくりした運動が抗重筋を強くし、フレイル予防になるのです。

この後、足の筋肉強化法を紹介されました。

 最後に「頭を使う」こと。

 頭を使うと言っても特別に変わったことをするのではなく、日常の生活の中で心がける程度です。等、少し休憩を取りながら1時間15分程度お話しされました。この「頭を使う」と言う所で、草で作った馬や鳥を紹介されて、皆さんとても関心を持たれました。

 最後にいくつか質問に答えていただき、枕の高さが合わないと言う方に対して、実際に前に来てもらってアドバイスをされたりしました。

 後半は、神戸地区長で、県の事業部長の木村慎一先生より「鍼灸マッサージ治療における保険制度について」と言うことで、療養費による鍼灸とマッサージ施術の仕組みに関して説明をしていただきました。

 併せて、神戸市が実施している「高齢者施術助成割引券」に関しても、お話ししていただきました。

 最後に、主催者側の区社会福祉協議会の方よりご挨拶をいただき、とても充実したひと時となりました。参加者は会員とヘルパーさん含めて10名、一般参加者が26名、計36名でした。

以上報告とさせていただきます。

 

【加古川ツーデーマーチ報告】

       理事 小川結子

第33回加古川ツーデーマーチ スポーツ鍼灸マッサージボランティアに参加して(報告)

 

 2023年11月11日から12日の2日にわたり、加古川市役所前広場をスタート・ゴール地点として、第33回加古川ツーデーマーチが開催されました。初日は早朝に木枯らし1号が吹き荒れる荒天となり、2日目も気温の低い中での開催となりました。

加古川ツーデーマーチとは、ウェルネス都市加古川を巡るウォーキングイベントであり、豊かな自然、まちのにぎわい、地域とのふれあいなどを通してウェルネスな暮らしの素晴らしさを感じていただく事を目的として開催されています(大会ホームページより引用)。

 スタート、ゴール地点のある広場では、当会を含むウェルネスブースや地元特産物等を販売する屋台が所狭しと並び、メインステージでは主催者である加古川青年会議所の活気あふれる面々が司会を行い大会の雰囲気を盛り上げていました。

 例年、兵庫県鍼灸マッサージ師会は、出場選手を対象としたスポーツマッサージを提供する協力団体として参加しています。今年度は、賀内会長をはじめ、天野副会長、木村事業部長、高野監事、清次氏、初参加の山口理事、水口氏の錚々たるメンバーの中に、鍼灸をメインに担当した私が3回目の参加を果たしました。

今回は、スポーツマッサージだけでなく鍼灸施術も提供することを試みました。今までの経験から、低温の中で開催されるイベントでは筋痙攣を起こす確率が高くなり、そのような時にはマッサージよりも鍼が有効ではないかと感じていたことから提言させていただいたところ早期に実現可能となりました。

この度は、80歳代の女性が筋痙攣を起こされましたが、木村事業部長のマッサージのみで軽快された為、筋痙攣に対する鍼の出番は残念ながらありませんでした。しかし、初体験であっても自ら鍼灸を希望される選手もいて、鍼をうった瞬間から身体の症状が変化していくことを体験され、「おもしろかった」と感想をいただく等、今後の活動に希望が持てる結果となりました。受療者数は、1日目 マッサージ40人、鍼灸8人、2日目 マッサージ59人、鍼灸4人となりました。2日目の鍼灸受療者が少ないことについては、1日目よりも受療希望者が多く受付に待機者が溜まってしまい、マッサージよりも時間を要する鍼灸を控えた事が考えられます。今後の課題は、より短時間で効果的なスポーツ鍼灸の実施と、鍼灸スペースの工夫です。人目を避ける、暖かくする等、肌の露出が多くなる事を考慮した空間作りが必要であると感じました。また、全日本鍼灸マッサージ師会のスポーツトレーナー講習では、スポーツ現場での灸は行わないことが原則となっていますが、この度の活動では山口理事が灸を実践され症例を残されました。

このように、当会のスポーツ事業では常に前進すべく新しい事に挑戦しています。少しでも興味がございましたらお声かけください。もっともっと多くの先生方と共に活動したいと思っています。

 

《保険だより》

公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会のホームページ(https://www.zensin.or.jp)に

マイナ保険証確認のための解説動画があがっております。

全鍼ニュース内の『2023.09.22(金)マイナ保険証確認のための解説動画【会員ページ】』です。

ご覧ください。(2023.10.31現在での情報です)

※ 本誌をご覧になる時には、情報が更新されている可能性があります。

 

 

=会員情報=

 7月21日からの入会者  2名

 7月21日からの退会者  2名

11月10日現在会員数 252名

 

 

【事務局からのお知らせ】

<年末年始休業のお知らせ>

 恒例のことですが、当事務局は下記の通り年末年始を休業させていただきます。何かとご不便をおかけしますが、宜しくお願い申し上げます。   

休業日:12月29日(金)~1月4日(木)

 

 

◇◇編集後記◇◇

 年に1度のクリスマスがやってきました。自宅で丸ごとローストチキンを作るのは手間ですよね。我が家でも鶏の骨付きもも肉を照り焼きにし、宅配ピザと買ってきたケーキでクリスマスを祝う歳が続いていましたが、昨年はローストビーフを作ったところ好評でしたので、今回ご紹介させていただきます。

 

★ローストビーフ

〈材料〉2~3人前

牛肉ブロック…約300g

塩…少々

こしょう…少々

ニンニク…少々

(タレ)

 酒・みりん・醤油…各大匙1

 わさび…小さじ1

 

〈作り方〉

1.牛肉に塩・こしょう・ニンニクを満遍なく揉み込む。

2.熱したフライパンで全面を強火で各2~3分焼く。

 ※ポイント:しっかり焦げ目が付くまで焼く。

3.ラップでピッタリ巻き、さらにジップロックに入れ、空気が入らないように止める。

4.鍋にたっぷりお湯を沸かし、牛肉の入ったジップロックを入れる。

5.火を止め15分経ったら取り出し冷めるまで置いておく。

6.タレ作り:小鍋に酒・みりん・醤油を入れ一煮立ちしたら火を止め、粗熱を取りわさびを溶かし込む。

7.牛肉をスライスし、ソースをかけてお召し上がりください。

 

注意1.牛肉は赤身が望ましいです。

注意2.牛肉ブロックの厚みにより、作り方5は15分~20分で調整してください。

 

広報部長 天野 豊

 

 

【発行所】 公益社団法人 兵庫県鍼灸マッサージ師会

一般社団法人 兵庫県保険鍼灸マッサージ師協会

 

〒673-0018 明石市西明石北町3丁目8番15号

TEL (078)-926-0801   FAX (078)-926-0802

mail  info@mam-hyogo.or.jp

                URL  https://mam-hyogo.or.jp/

 

【発行者】会長 賀内進一    【編集担当者】広報部長 天野 豊

 

 

2024/01/15

令和6年2月23日(金)神戸ブロック臨床研修会のご案内

日時:令和6年2月23日(金)13時30分~16時30分

場所:神戸市立総合福祉センター4階 第1会議室

講演テーマ:高齢化社会における伝承医学の役割「不老長生と道教思想」

講師:ベーネ御影治療院院長 呉光崑(ごう みつる)先生

 

呉先生は国内はもちろん海外においても様々な治療実績がございます。

前半は伝統医学についての講義をしてもらい、後半は実技指導をしていただく予定です。

一人でも多くのご参加をお待ちしています。

【講師紹介】

1986年 明治鍼灸大学を卒業後、北京中医学院へ留学

1995年 デンマーク・コペンハーゲンで鍼灸院を開設

2009年 帰国され御影で開業 現在に至る

 

参加ご希望の方は2月16日までに垂水地区学術担当の佐々木(090-2599-0834)までご連絡ください。

なお、研修会終了後に講師の先生を囲んで懇親会を計画していますので、申し込みの際その参加の有無もお願いします。

懇親会会費は4,000円を予定しています。

2023/11/02

令和5年11月26日(日)姫路ブロック臨床研修会のご案内

参加申し込みは11月15日までに佐藤事務局 電話080-3842-0049 までご連絡ください。

日時:11月26日(日)10時00分~12時00分

受付:午前9時50分

場所:姫路市民会館4階第6会議室

講題:『電子灸(N灸)の開発とその効果の検証』

講師:宝塚医療大学 特別教授 中村辰三(なかむら たつぞう)先生

2023/11/02

令和5年11月19日(日)西宮地区講習会のご案内

日時:11月19日(日)15時~17時

場所:関西盲人ホーム昭和寮にて

講師:中南 正 (西宮師会会長)

内容:あんま・マッサージの実技

募集人員:20名

受講料:無料

中南会長、鍛え上げられた50年の熟練の技を伝授していただきます。

参加希望の方はLINEまたはメール、℡にて瀧川までご連絡ください。

なお、講習会後に交流会も企画しております。

定員になり次第締め切ります。ご参加の方は早めにご連絡ください。

  瀧川  ℡ 080-8303-6178  メール taki41shiatu@yahoo.co.jp

※関西盲人ホーム昭和寮の地図は下記のURLから。

https://www.google.com/maps/place/%E3%80%92662-0833+%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E8%A5%BF%E5%AE%AE%E5%B8%82%E5%8C%97%E6%98%AD%E5%92%8C%E7%94%BA%EF%BC%93%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%95+%E9%96%A2%E8%A5%BF%E7%9B%B2%E4%BA%BA%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%AF%AE/@34.7477836,135.3552415,17z/data=!3m1!4b1!4m6!3m5!1s0x6000f24778479d83:0x1e5011a39aa0ef79!8m2!3d34.7477836!4d135.3552415!16s%2Fg%2F12hl8nj5r?hl=ja&entry=ttu

2023/11/01

令和5年11月19日(日)19:00 〜 19:45 NHK Eテレ チョイス@病気になったとき 「鍼灸のチカラ」

■放送日時
11月19日(日)19:00 〜 19:45
■放送局
NHK Eテレ
■番組名
チョイス@病気になったとき「鍼灸のチカラ」
■番組URL
https://www.nhk.jp/p/kenko-choice/ts/7JKJ2P6JVQ/episode/te/1J9P6YVVQN/

 

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